研究課題/領域番号 |
18K10552
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
柴崎 美紀 (小田切美紀) 杏林大学, 保健学部, 准教授 (20514839)
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研究分担者 |
大浦 紀彦 杏林大学, 医学部, 教授 (40322424)
中島 恵美子 杏林大学, 保健学部, 教授 (10449001)
石山 寿子 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 准教授 (60803252)
服部 兼敏 奈良学園大学, 保健医療学部, 非常勤講師 (10346637) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 低栄養高齢者 / 在宅栄養支援資源 / 在宅NST / 地域一体型NST / GIS / 地域連携 / 退院支援 / 看護師の調整機能 |
研究実績の概要 |
高齢者の低栄養問題に対して、栄養サポートチーム (Nutrition Support Team、NST)による栄養介入組織活動が効果を上げており、医療施設のNST(病院NST)では拡充しつつある。低栄養問題の根本的な解決には、退院後の在宅医療のNST(在宅NST)が重要であるが、栄養支援に関わる人や機関は分散しており、効果的に繋がっていない地域が多い。また、客観的効果の測定と評価が不十分であることもあり普及には至っていない。 本研究の目的は、在宅の低栄養高齢者の分布を地理情報システム上で可視化し、在宅NSTを構築する上で必要となる在宅栄養支援に関わる人や機関の特性別分布と空間集積性から、潜在的需要と充足状況を明らかにする。また在宅NSTの普及には、看護師が持つ卓越した調整機能が成功の鍵を握っていることが明らかにされていることから、看護師による在宅の栄養支援の実施状況を明らかにする。本研究を通じて、栄養支援情報の収集と伝達体制をふまえた栄養支援プログラムの構築を行い、在宅NSTの社会的認知の促進を通じて、活動の普及と発展を目指す。 2020年度は、新型コロナウイルスの影響で本務が多忙になり研究を進めることができなかった。本調査の倫理審査資料を作成中で、2021年度中に研究計画書等を倫理委員会に提出予定である。調査は二次医療圏を対象に行い、低栄養高齢者と在宅栄養支援資 源の分布についてGISを用いて分析を行う予定である。 地域栄養資源マップを作製し、特性別分布と空間集積性から潜在的需要を明らかにする
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
調査項目の検討に時間をかけたところ、倫理審査申請内容を再検討する必要があり、当初の想定より時間を要している。また、新型コロナウイルスの影響で本務が多忙となり、研究実施に至ることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2021年以降の計画として、 1)研究倫理審査を受け調査を開始する 2)低栄養高齢者と在宅栄養支援資源の分布についてGISを用いて分析を行う 3)分析については外部業者委託を行い効率性を高め 4)地域栄養資源マップを作製し、特性別分布と空間集積性から潜在的需要を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査の進行が遅れ、購入を検討していたソフト類の準備が不要となったため。当初の計画より遅れているが、研究の方針は変更せず実施していく予定であり、効率性を高めるため外部業者委託を計画しているため、予算が必要となる。
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