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2018 年度 実施状況報告書

一般高齢者の事前指示書作成要件の解明と作成支援のための個別介入プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K10557
研究機関岐阜聖徳学園大学

研究代表者

服鳥 景子  岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 准教授 (10335755)

研究分担者 伊東 美佐江  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00335754)
深谷 由美  岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 助教 (40591946)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードよい死 / Advance care plannning / 高齢者 / 日本文化 / 曖昧性耐性
研究実績の概要

平成30年度の計画は、高齢者の事前指示書作成に至る要件を明らかにするための質問紙作成であった。
家族機能(FACESIII)および、曖昧性耐性(MAT-50)の2つの尺度は、日本文化に特徴的な家族機能および曖昧性と事前指示に関する意思決定の関連を検証するため、計画通り質問紙に組み入れた。
これまでの関連研究から、日本人のよい死の条件のうち「納得した生を全うする」というカテゴリーの解明が必要であった。何をもって生に納得(満足)するのかを焦点に、終末期医療に関する書籍、テレビ番組、インターネット(ホームページ、ブログ、SNS、宣伝媒体)、多専門分野からの論文、新聞、一般雑誌、データベースから関連ワードを抽出した。
その結果、「希望する医療」「葬式」「墓」「遺産」「銀行口座」「インターネットパスワード」「大切な人へのメッセージ」「思い出の場所」「大事な人との関係」「ペットの生活」「楽」「迷惑をかけない」「満足」「安心」「死を意識しない」「感謝」「元気」「最期まで家にいる」など先行研究にはみられない多岐にわたるワードが抽出された。これらをカテゴリーにわけ、分担者らと協議を重ね、得たすべてのデータを帰納的に分析した。
先行研究(若手(B)2012-2013, 2013-2014)にて作成した質問紙に、曖昧性耐性MAT-50指標、および今回得られたデータを追加した質問紙「事前指示についてのアンケート用紙」(71項目)を作成した。質問紙の構成は、1.回答者背景11項目、2.家族機能FACESIII 20項目、3.曖昧性耐性MAT-50 26項目 終末期医療の意思決定9項目、事前指示の希望5項目とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成30年度計画の質問紙作成を終了したため。

今後の研究の推進方策

2019年度は予備調査および分析を行い、質問紙の信頼性と妥当性を検証し、修正した後、65歳以上の地域在住一般高齢者約200名を対象に質問紙調査を実施する予定である。2020年度は質問紙集計結果を分析し、曖昧性を尊重した事前指示書作成を支援する個別介入プログラム構築を目指す。

次年度使用額が生じた理由

インターネットで購入した物品の一部にインターネット割引が適用されたため、所要額と差が生じ次年度使用額が生じた。

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公開日: 2019-12-27  

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