• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

在宅廃用症候群患者の生活行動獲得の基本となる端座位確立をめざした看護の構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K10562
研究機関北海道科学大学

研究代表者

久保田 直子  北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (90738212)

研究分担者 林 裕子  北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (40336409)
宮田 久美子  北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (60736099)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード在宅 / 廃用症候群 / 寝たきり / 看護
研究実績の概要

本研究は廃用症候群のある在宅療養者が、生活行動を再獲得するための基本となる端座位の確立を目指す基礎研究である。在宅療養において廃用症候群のある療養者が座位を確立することは、食事や排泄などの生活の自立の基礎となり、介護量の軽減となり得るため、療養者および家族の生活の質に大きく貢献できると考える。
2020年度は、実際の廃用症候群のある在宅療養者への端座位時の身体状況の実態を調査する予定であったが、新型コロナウイルス感染症のために在宅療養者を対象とした研究の実施は困難となった。そのため、関節拘縮や筋萎縮等で自力座位が保持できない廃用症候群のある者が自力座位の獲得に向けた看護に用いるクッションの検討を行った。異なる角度の前傾クッションを使用した端座位における下肢荷重と座り心地について検討した。健康な成人を対象とし、ベッドマット上クッションなし(TestA)、ベッドマット上に前傾15度クッション(TestB)、ベッドマット上に前傾20度クッション(TestC)の3種類の座面において、ランダムな順序で端座位をとった際の下肢荷重量、主観的座り心地を調査した。その結果、下肢荷重体重比はTestA<TestB<TestCで優位な差を認めた。また、主観的座り心地の平均得点は統計的な有意差はなかった。20度前傾クッションを用いた端座位において、下肢荷重体重比は増加し、主観的座り心地は対象者に過度のストレスを与えるものではないと推察された。今後、廃用症候群療養者に対して実施可能かを検証することが課題であるが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を考慮しながら、廃用症候群のある在宅療養者への端座位時の身体状況の実態を調査する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大防止のため在宅療養者との関りを持つことができず、予定していた研究には至っていない。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染の動向を注視しながら、可能な範囲内で自力での端座位が困難な在宅療養者の端座位時の身体状況を看護介入前後で比較する研究に着手する予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の流行に伴う行動自粛により予定していた旅費を使用しなかったため、次年度に繰り越す。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 前傾クッションを用いた端座位看護開発のための基礎研究~健康成人における角度の異なる前傾クッション使用による下肢荷重と座り心地の検討~2020

    • 著者名/発表者名
      宮田久美子,林裕子,久保田直子
    • 学会等名
      第47回日本脳神経看護研究学会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi