研究課題/領域番号 |
18K10565
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
嶋津 多恵子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 教授 (80184521)
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研究分担者 |
鳩野 洋子 九州大学, 医学研究院, 教授 (20260268)
吉野 純子 東海大学, 医学部, 准教授 (50290036)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 保健師 / プリセプター / 研修 / 現任教育 |
研究実績の概要 |
地方自治体におけるプリセプター保健師研修のプログラム開発に向けて、前年度末に実施したプリセプター保健師研修の全国調査で得られたデータを、量的・質的に分析した。主な分析は、研修の実施状況の概要、研修の実施群・未実施群別の対象属性の比較・研修実施に向けての課題、研修の方法・内容・重視していること等である。分析結果を日本地域看護学会学術集会へ2題、日本公衆衛生看護学会学術集会へ2題演題発表し広く周知した。また、日本公衆衛生看護学会学術集会においてワークショップを開催し、全国調査の分析結果と先行研究の知見を統合し、先進事例の紹介も交えて情報交換するとともに、プログラム開発への研究参加希望を募った。ワークショップで出された意見の集約を、希望のあった参加者にフィードバックした。 併行して、地方自治体におけるプリセプター保健師研修のプログラム開発に向けて、先進地7自治体を対象にヒアリングおよび報告書等の資料収集を実施した。研究協力者の自治体では、プリセプター研修を見直し改善を図ると共に、研究代表者が研修講師として協力した。 以上から、プリセプター保健師研修のモデルプログラムとしての枠組み、目標、コンテンツ、回数、時期、評価方法を検討した。そして、プリセプター保健師研修プログラムのモデル実施を希望する自治体と、導入に向けての打合せを2回実施した。これらの研究を遂行するに当たり、研究班会議を2回開催し、研究内容の検討および役割分担を行った。その他随時、研究者間でメール連絡での検討を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度、地方自治体におけるプリセプター保健師研修の実態について全国調査を実施し、今年度データ分析、学会発表を実施した。先進地ヒアリングも7自治体に対し実施し、分析を進めているところである。年度末から、開発したプログラムを試行するモデル自治体を募り打合せを進める予定であったが、COVID-19の感染拡大により、対象や時期を検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、開発したプログラムを試行するモデル自治体を募り打合せを進める必要があるが、COVID-19の感染拡大により、対象や時期を検討していく必要がある。実施に際しては、感染予防対策を十分行った上で、研修方法を決定していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
プリセプター保健師研修プログラムのモデル自治体の依頼および打合せを予定していたが、年度末からCOVID-19感染拡大のため、外出の自粛が求められ、打合せ等が中止となった。年度末の研究班会議も開催できなかった。次年度の緊急事態宣言等の状況に応じて、打合せや研修の開催等を進めていく。なお、遠隔教育やリモート会議などの方策も検討していく。
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