研究課題/領域番号 |
18K10566
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
北宮 千秋 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (10344582)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 健康相談 / 保健指導 / 動脈硬化 / 被災後支援 |
研究実績の概要 |
令和3年度は、7月から健康支援プログラムとして健康相談を8回計画した。その内3回が新型コロナウイルス感染症の影響により中止となり、1回が福島県沖を震源とするM 7.4の地震の翌日であったことから中止となった。 健康相談の延べ利用者数は89名であり、1回あたりの相談件数は22名であった。相談来室者の内訳は、10~20代13名、30代18名、40代19名、50代23名、60代以上18名であった。正職員45名、派遣職員21名、臨時職員15名、その他9名(住民を含む)であった。 相談内容の内訳は、身体のこと96.6%(前年度74.2%)、こころのこと7.9%(前年度7.3%)、家族のこと2.2%(前年度1.6%)、放射線のこと1.1%(前年度0.8%)であった。前年度より身体のことに関する相談が増加した。睡眠は17.8%(前年度13.7%)が悪いと感じており、気分が優れないは4.6%(前年度3.2%)であった。食欲は3.4%(前年度3.2%)がないという自覚があった。Faceスケール(9段階)では中央値は5と口角がまっすぐな表情となった。相談後は7と口角が上がる状態の表情が選ばれた。これは昨年度と同様であった。 今年度4回の健康相談において行った血管年齢測定では、年齢から血管年齢を差し引いた差は、中央値0歳(前年度-1.0)、平均値0.84歳(前年度-0.45)であった。ほぼ標準的な水準で血管年齢が保たれていた。男女差はなく、血管年齢が16歳若い人から23歳動脈硬化が進んでいる人までばらつきがあり、生活習慣の中でも特に食事と運動について、改善に向けた支援を行った。 新型コロナウイルス感染症の影響により、行動制限がなされていることに伴う運動不足、ストレスに関する相談が多く見られた。運動指導および食事指導が中心的に行われた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和2年3月以降新型コロナウイルスの感染防止のため、計画に遅延がみられた。 健康相談開催について自治体の了承が得られ、継続的に健康相談が行われている。また、開催回数は自治体の受け入れ状況を確認しながら、実施計画を見直し、柔軟な対応がとられた。特に3年度は計画の半数回が感染症および地震により中止された。健康相談開催時には当該自治体職員の協力を得られており、比較的順調に事業が行われ、次年度の計画についても今年度同様に行うことで自治体からの了承を得られた。
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今後の研究の推進方策 |
継続的な保健指導をさらに続けて実施する。自治体の感染症への方針を尊重しつつ、受け入れ状況を確認し、可能な時期に継続して健康相談を実施する。 また、健康相談開催が実施できない期間に今までの健康相談データの整理等分析をすすめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究を行うにあたり、旅費を多く計上していた。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響等により、予定していた介入回数が半減し、それに伴い旅費の使用額が予定より減額したため、予算に余剰が生じた。 今後、継続して健康相談の開催による介入を行うことで、旅費および学会での公表、データ化に伴う人件費等により使用していく計画である。
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