研究課題
令和4年度は、7月から健康支援プログラムとして健康相談を8回実施した。健康相談の延べ利用者数は122人であり、1回あたりの相談件数は15.3人(9-23人)であった。相談来室者の内訳は、男性79人、女性43人であった。10~20代14人、30代5人、40代32人、50代41人、60代23人、70代以降7人であった。正職員59人、派遣職員30人、臨時職員22人、その他11名(住民を含む)であった。相談内容の内訳は、身体のこと83.6%、こころのこと3.3%、家族のこと2.6%、その他6.6%であった。睡眠は23人18.9%が悪いと感じており、気分が優れないは1.6%であった。食欲は7人5.7%がないという自覚があった。Faceスケール(9段階)では中央値は5.0と口角がまっすぐな表情となった。相談後は6.5と口角が上がる状態の表情が選ばれた。血管年齢測定では、年齢から血管年齢を差し引いた差は、1.64歳(標準偏差5.03)、中央値は1、最頻値は0、差の範囲は-19歳から+17歳となった。ほぼ標準的な水準で血管年齢が保たれていた。血管年齢の高い対象者には生活習慣の中でも特に食事と運動について、改善に向けた支援を行った。また、終末糖化産物(Advanced Glycation End Products:AGE)測定を行い、年齢からAGEによる推定年齢を差し引いた値の中央値が+6歳、平均値が+6.28歳(標準偏差17.97)であり、-47歳~+53歳の分布をとった。AGEの数値は良好とは評価しがたい結果となった。環境要因として、道の駅が開業したことによる人の交流に関する変化や飲食店、食料販売店の増加等による社会的環境の変化があった。生活の基盤が整備されてきたことから、生活習慣病の潜在的リスクが増加していることが推察された。
すべて 2022
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件)
東北理学療法学
巻: 34 ページ: 63-66
10.15049/artsjpta.34.0_63
Healthcare
巻: 10 ( 8 ) ページ: 1467
10.3390/healthcare10081467
保健科学研究
巻: 12 ( 2 ) ページ: 15-22