研究課題
本研究の研究の目的は、重度療養者を対象に、QOLを生み出す訪問看護「活動」のプロセスとアウトカムに着目して分析を行い、訪問看護活動の見える化を測る指標の開発と検証を行うことである。令和5年度は、重度療養者に対する訪問看護師のケアのプロセス/アウトカムの要素を明らかにした。研究方法として選択したのは、事例研究の方法である。研究において重度療養者のQOLとしていたが、重度療養者には幅があることから、事例の対象をがん終末期患者とした。がん終末期患者を支援する訪問看護師は、臨床経験豊富な専門看護師および熟練看護師とした。ベナーは中堅レベルを3~5年ほどケアをした看護師としている。今回は5年以上の看護実践のある看護師とした。データ収集は、インタビューガイドを用いて訪問看護師に看護実践を尋ねた。データ分析は、質的記述的手法を用いた。インタビュー前には、研究参加者の個別情報(看護経験年数、看取り件数など)および事例の療養者の経過を簡潔にシートにまとめてもらった。研究の結果、訪問看護内容は4つにまとめられた。①身体をきれいにするという基本的なケアを大切にする ②患者や家族のこころの安定につながる聴く態度に徹する ③リスクを予測しながら家のなかでは自由にしてもらい看護る ④介護する家族の置かれている状況を捉え,声をかける であった。 現在論文化をおえて、投稿中である。がん終末期患者のQOLを生み出すプロセル指標は、結果から示された内容を項目化して作成する予定である。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)
Nursing Philosophy
巻: 24(3) ページ: -
10.1111/nup.12459
Nursing Ethics
巻: - ページ: -
10.1177/09697330231166086
日本エンドオブライフケア学会誌
巻: 8 ページ: 33-41
10.57506/jseolc.080102