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2021 年度 実施状況報告書

舌の色構成を活用した高齢者の栄養評価指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K10574
研究機関宮崎大学

研究代表者

竹山 ゆみ子  宮崎大学, 医学部, 講師 (90369075)

研究分担者 永松 有紀  産業医科大学, 産業保健学部, 准教授 (20389472)
澤田 浩武  宮崎大学, 医学部, 教授 (40332895)
甲斐 由紀子  宮崎大学, 医学部, 教授 (70621803)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード栄養評価指標
研究実績の概要

本研究の目的は、介護老人保健施設を利用している65歳以上の女性と地域在住の65歳以上の女性に対して、舌色撮影と血液生化学検査、身体計測、舌圧測定を実施し、高齢者に対する簡便で非侵襲的な栄養評価システム構築に向けた、「舌色」の栄養評価指標としての有用性を検証することである。現在、地域在住女性高齢者50名のデータ収集を行っている。対象者の平均年齢は73.84±5.25歳であり、前期高齢者70.28±3.14歳(29名)、後期高齢者78.81±3.14歳(21名)であった。舌圧と握力は相関したが、上腕筋面積や全身の骨格筋量とは相関しなかった。本研究はWorld Dysphagia Summitで発表した。介護老人保健施設の入所女性高齢者は、新型コロナウイルス感染症の影響で、データ収集できていない。そのため、前回収集した介護老人保健施設女性高齢者のデータと、今回の地域在住女性高齢者のデータの傾向を分析した。舌圧は、栄養状態を反映する血液検査値・身体計測値は有意差がみられたが、上腕筋面積とは有意な差はみられなかった。本研究の分析結果は、学会で発表予定である。
今後は、舌色についても前回収集した介護老人保健施設女性高齢者のデータと地域在住女性高齢者のデータの傾向を確認し、良好な舌色の色構成の特定にむけて検証する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は、データ収集の際に飛沫による暴露が生じやすい環境を生じることや、対象者に脆弱性を伴う高齢者を含むことから、新型コロナウイルス感染症の感染状況により、度重なる計画変更を余儀なくされている。さらに、高齢者施設は面会制限が対策として課されているため、施設訪問ができない状況が続いている。感染症の状況等を考慮しながら、データ収集を実施する予定である。また、前回収集した介護老人保健施設の女性高齢者と地域在住女性高齢者のデータについて傾向を確認し、今後のデータ解析の参考とする。

今後の研究の推進方策

感染症の影響によりデータ収集の予定変更が続いている。令和4年度は、8月中旬から9月にかけて、地域在住女性高齢者のデータ収集を実施予定である。介護老人保健施設の女性高齢者に関しては、データ収集時期は未定であるが、施設と調整を進めていく。いずれにしても感染症の動向をふまえ、データ収集時期の見直し、データ収集時の感染対策等、安全にデータ収集が実施できるように準備を行う。また、これまで収集しているデータを分析し、学会発表および論文投稿を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

本研究の対象者は、感染症により重症化しやすいとされる介護老人保健施設の入所高齢者と地域在住高齢者である。そのため、感染拡大状況に影響されやすく、度重なる研究計画の変更が生じ、予定よりも研究の進捗が遅れているため、使用額の残額が生じた。今年度は、感染拡大状況を注視しながら、データ収集に努めていきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Relationship between tongue pressure and body composition, grip strength and blood test results in Japanese elderly women living in the community.2021

    • 著者名/発表者名
      Y.Takeyama, Y.Nagamatsu, Y Kai, H.Sawada
    • 学会等名
      2nd World Dysphagia Summt
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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