研究課題/領域番号 |
18K10593
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
山縣 恵美 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (30570056)
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研究分担者 |
渡邊 裕也 同志社大学, スポーツ健康科学部, 助教 (70644376)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者 / フレイル / 介護予防 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、高齢者におけるフレイルの状態像を身体的側面に加えて、これまでほとんど明らかになっていない心理・精神的、社会的側面から捉え、それぞれの特徴、相互の関連について明らかにし、効果的なフレイル対策を提案することである。 新型コロナウイルス感染症流行の長期化は、今年度の調査にも影響を及ぼした。本研究の対象者は高齢者であることから、感染対策に万全を期す必要があり、対面での調査が難しい状況が続いた。そこで、対面を避け、Webシステムを利用したオンラインでの介入調査を実施し、体力測定、インタビュー、パンフレットと動画を用いた自宅でできる筋力トレーニング方法の指導を行った。参加した高齢者の95%は、これまでにWebオンラインシステムを使用したことがある者であった。調査の結果、参加者の体力は、その2年前に対面で調査した際の体力と比較して概ね維持できていた。インタビューより、参加者は事前のオンライン接続のセッティング等の準備に対する負担感を認めていたが、一方で、参加することが運動の機会や契機となり、モチベーションのアップにつながっていた。 また、時期を検討しながら対面での調査を再開した。具体的には、感染者数の減少傾向が認められ、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の発令やまん延防止等重点措置が適用されていない時期に、感染対策を講じ、身体機能測定会を開催した。引き続き、調査の継続とデータを整理し、分析していく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症流行により、調査の実施が難しい状況が続いたため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、引き続きデータ分析と、新型コロナウイルス感染症の流行状況、社会的状況に応じて、高齢者が安全に安心して調査や介入に参加できるような方法を検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の状況により、高齢者を対象とした対面での調査が難しく、計画通り進まなかったため、次年度使用額が生じた。次年度は、社会状況をみながら、地域在住高齢者を対象に、感染対策に留意して調査を実施する。研究費はその諸費等に使用する。また、引き続き縦断的にデータ分析を行い、その結果を国内外の関連学会での発表や論文としてまとめていく。そのための投稿費等として使用する。
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