研究課題/領域番号 |
18K10600
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鷲見 尚己 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (30372254)
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研究分担者 |
青柳 道子 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (30405675)
矢野 理香 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (50250519)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | がん教育 / ウェアラブルデバイス / 健康指標 / 児童生徒 |
研究実績の概要 |
今年度は、小学生による健康指標の検討のための基礎データ収集と分析を行った。 課題1.当事者である子どもを対象とした調査研究の実施1)ウェアラブルデバイスを使用した健康指標に関するデータ収集、2)小学生自身による健康生活に関する検討を実施した。課題2. がん教育に関わる関係者への調査研究 1)がん教育を担当する外部講師に対する質的調査を実施した。課題3. 日本での生徒のがん教育に関する基礎調査を実施した。なお、課題を進めるにあたり、調査地区の小学校関係者の方々との事前説明及び協議を進めた。 結果として、課題1では、1)2)において、対象となる小学生数名にウェアラブルデバイスを使用しての睡眠及び活動データの収集、1週間の生活活動の記録、事後アンケートを実施した。1日の身体活動量及び内容、歩数及び移動距離、睡眠情報(就寝時刻、起床時刻、総睡眠時間、中途覚醒である。本データ収集に関しては、活動と睡眠記録を記入してもらった。そのデータを活用し、参加児童による検討会を行い、健康指標に関すること及び地域での健康課題に関する意見交換を行った。参加した子供たちは、ウェアラブル装着によりデータ収集に関して非常に関心を持ち、かつ健康生活の検討にも意欲的に望んでいた。参加した子どもたちは、比較的、身体活動と睡眠時間が十分取れている状況が明らかとなったものの、スマートフォンやパソコンの使用、デジタルゲーム時間に影響を受けていた。子どもたち自身による生活の振り返りや健康問題について指摘をしつつ、生活圏内の地域での健康問題に関連する事項について積極的に意見交換できていた。少人数を対象としたウェアラブルデバイスを用いたデータ収集及び意見交換会であったが、データ収集の実行可能性について確認できた。課題2では、外部講師となる看護師及びがん経験者に対する質的調査を実施し、課題3の結果とともに現在分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度の後半に実施予定であった、小学生及び保護者への調査を実施できなかったため。 フィールド調整に時間を要していたことともに、COVID-19の影響により学校での活動においては、必要な会議及び調査の実施ができない状況が続いていることが影響した。
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今後の研究の推進方策 |
子どものがん教育プログラムの作成及び介入調査を進めるにあたり、COVID-19の収束したのちに速やかに開始できるように関係者のと打ち合わせを進めるが、学校での活動に関しては、今年度にアクションリサーチを実施することは困難が予測されるため、実施可能な活動の検討を視野に入れつつ、研究計画の再検討も進めることとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた調査にかかる経費が残ったが、調査再開により使用予定である。
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