研究課題/領域番号 |
18K10614
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研究機関 | 香川県立保健医療大学 |
研究代表者 |
片山 陽子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (30403778)
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研究分担者 |
長江 弘子 亀田医療大学, 看護学部, 教授 (10265770)
酒井 昌子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (60236982)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 訪問看護師 / 尊顔ある死 / 高齢者 / ターニングポイント |
研究実績の概要 |
2022年度は、高齢者の尊厳ある死を目指す訪問看護師のターニングポイントの判断と実践の明確化として、2021年度に引き続き①人生の最終段階にある高齢者に対して実施した訪問看護師が行うターニングポイントの判断の明確化、②ターニングポイントと訪問看護師が判断した時期の高齢者の状況の特性、を事例を基に分析をすすめた。 研究参加者である訪問看護師は7名に協力を得て、その7名が実施したターニングポイントの判断について、事例ごとに分析した。事例分析にあたり、高齢者の主疾患をがん疾患、非がん疾患に区分して、疾病の軌跡(トラジェクトり)と、高齢者本人の意思が反映される言動、及び家族などの状況も加えた情報を加えて事例を描写することを中心に事例分析法を用いて実施した。 分析結果として、ターニングポイントの判断は、行動の狭小化、そのことに気づいた家族の言動、高齢者本人の価値観に対する言動をもとに判断していたことが事例に共通した構造であることが明確化した。 また、2022年度は、訪問看護師、訪問診療医、在宅ケア研究者等を対象としたエキスパートパネルを選定し、デルファイ法を用いて事例分析によって得られたターニングポイントの判断について検証を実施した。最終年度である2022年度で1ランド、2ランドの実施を予定していたが、コロナ禍の影響によって1ラウンドの分析までの実施となった。2ランドについては、研究期間が終了後も引き続き実施し、分析をすすめ、研究目的の完了まで実施することとしている。
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