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2019 年度 実施状況報告書

ヘルスリテラシーの向上に着目した島民の「肝臓を守る健康教育プログラム」の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K10615
研究機関名桜大学

研究代表者

島袋 尚美  名桜大学, 人間健康学部, 准教授 (80738253)

研究分担者 任 和子  京都大学, 医学研究科, 教授 (40243084)
田場 真由美  名桜大学, 健康科学部, 教授 (90326512)
砂川 昌範  名桜大学, 健康科学部, 教授 (70325835)
本村 純  名桜大学, 健康科学部, 准教授 (50632999)
比嘉 憲枝  名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (40326509)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードヘルスリテラシー / 島民劇 / 減酒支援 / 健康教育 / 肝機能低下 / AUDIT / 保健指導
研究実績の概要

離島伊江村の健康課題である多量飲酒によるアルコール性肝機能障害を予防するための取り組みとして、健康演劇を用いて「島民の肝臓を守る健康教室」と3ケ月後に効果評価の健康教室を実施した。
事前準備のため2019年4月に劇団員(島民・保健師)の募集をした。さらに学生健康演劇サークル立ち上げた。演劇指導は劇団TSJの役者らに依頼し、健康劇の作成と練習を行う演劇ワークショップを8回実施した。健康劇の役者は島民・行政職員・学生とした。
2019年11月23日(土)に「島民の肝臓を守る健康教室」を実施した。健康教室の対象者は、特定健診対象者から問題飲酒スクリーニングテスト(AUDIT)の点数高値と肝機能低下の者を選択し、健康教室案内文を通知して参加を呼びかけた。
教室の概要は、健康劇鑑賞・肝臓超音波検査で脂肪肝の有無の確認と肝臓の知識の説明・健康カレンダー(減酒日記)にて減酒に関する簡単な目標を立て、3ヶ月間日記を記載する説明などの保健指導を実施した。教室の評価として当日に演劇満足度・動機づけアンケート調査を行った。
3か月後評価健康教室は、2020年3月に開催した。対象は肝臓超音波検査を実施した者とした。評価指標の肝臓超音波検査の脂肪肝の有無の確認、血液検査(肝機能検査)、双方の結果をもとに保健指導を行った。また、健康教室に参加して、行動の変化についてインタビューを実施した。
2019年9月島民のヘルスリテラシー向上作戦「肝臓を守る健康教育プログラム」の開発ー産官学民共同による演劇ワークショップの取り組みを日本ウエルネス学会第16回大会(沖縄)で発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2019年度に研究計画のとおりに実践ができた。まず、演劇を使った健康教室の準備として、産官学民が協同で演劇ワークショップを継続して、演劇を作成した。それを使い「島民の肝臓を守る健康教室」の開催、教室に参加した対象者に対して、減酒教育の効果を評価するため3か月後健康教室を実施し、効果があった対象者がおり、有意義な取り組みであったと考える。
一方、予期しなかったこととして、健康演劇の対象者を健診結果より、AUDITの高値かつ血液検査で肝機能低下のある者として呼びかけたが研究対象の参加者が少なく、その家族が参加する等、想定外のことになった。検査結果で対象となった者は、肝臓超音波検査のみを希望することとなり、超音波検査の結果と健康カレンダー(減酒日記)・保健指導を実施しその効果を3か月後評価することにした。超音波検査の対象になった者は殆ど3か月後の健康教室にも参加していた。

今後の研究の推進方策

今後は健康教室の開催時と3か月後評価時のアウトカム評価を行い分析する。
評価の指標は、問題飲酒スクリーニングテスト(AUDIT)の3か月後の点数の変化、肝機能検査による脂肪肝の有無の変化、ヘルスリテラシー得点の変化、演劇観賞したを含む健康教室プログラムに参加したことでどのような効果を実感したかのインタビューの評価を行い、研究結果としてまとめていき論文投稿をめざす。

次年度使用額が生じた理由

研究分担者の研究費が未執行である

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 島民のヘルスリテラシー向上策作戦「肝臓を守る健康教育プログラム」の開発―産官学民共同による演劇ワークショップー2019

    • 著者名/発表者名
      島袋尚美
    • 学会等名
      日本ウエルネス学会第16回大会(沖縄)

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公開日: 2021-01-27  

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