研究課題/領域番号 |
18K10620
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
村田 加奈子 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (70381465)
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研究分担者 |
富田 真佐子 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (10433608)
鈴木 浩子 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (40468822)
西田 幸典 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (50464714)
入江 慎治 昭和大学, 保健医療学部, 准教授 (90433838) [辞退]
藤澤 真沙子 昭和大学, 保健医療学部, 兼任講師 (70840081)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 訪問看護 / 終末期 |
研究実績の概要 |
本研究では訪問看護記録から、終末期に訪問看護師がどのような関わりや看護を提供しているのかを明らかにすることを目的としている。 今年度は昨年度に引き続き、終末期における「がん」療養者335人と「非がん」療養者136人に対して、訪問看護師がどのような関わりや看護を提供していたのかを、死亡から42日前までを3つの時期に分類して、療養者と時期別にその特徴を明らかにした。分析方法は各項目の記述統計を算出し、訪問看護記録(記述内容)についてはText Mining Studio 6.2(NTTデータ数理システム)によるテキストマイニング法を用いて単語頻度分析、係り受け頻度分析、補完類似度を用いた特徴語抽出、ことばネットワーク分析を行った。その結果、「がん」療養者では死亡2週間前でもトイレに行くなど、ADLが死亡間近まで保たれている場合があることが訪問看護記録からも明らかとなった。疼痛に関する看護ケアが多く、「本人」や「希望」という特徴も抽出された。ことばネットワーク分析では、療養者の痛みに関する内容と、家族に関する内容で特徴が抽出された。一方「非がん」療養者では、死亡日の28日前から療養者本人に声かけを行い、意識レベルを確認する内容が多かった。吸引や陰部洗浄、摘便などの看護ケアも特徴として抽出されていたことから、「非がん」療養者は死亡の1か月前から寝たきりなどの状態にあることが多く、訪問看護師は呼吸ケアなど生命にかかわる看護ケアと、陰部洗浄や摘便などの清潔・排泄ケアを多く実施していることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で研究に時間を割くことが難しく、計画通りに分析を進めることが難しかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間の延長が認められたため、残りの分析を進め学会発表・論文投稿を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の感染拡大により、学会参加等ができずに旅費を支出する機会がなかったこと、また分析を進めることが難しかったため、それに伴う費用を支出する機会がなかったため。
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