研究課題
地域包括ケアシステムにおいて、高齢者との関係性を構築しながら円滑なコミュニケーションが修得するための4年間コミュニケーション教育プログラムの構築を目的とし、2018年度より研究を開始した。2019年度5月に1年次看護学生約100名を対象に高齢SP参加型看護面接演習を実施したが、2020年3月頃より、新型コロナウィルス感染拡大のため2020年度は遠隔授業となり、模擬患者参加型の看護面接演習は中止となった。2020年度に看護面接動画を作成し看護面接演習を実施し、この間の2年間の対面授業の実施は叶わなかった。2019年度に高齢SP参加型看護面接演習に参加した学生の8ヶ月後の気づきや学びについてインタビューを行い、論文として発表した。遠隔授業における学生同士の看護面接演習の学びについては現在論文を投稿中である。2022年4月より、研究代表者が新設大学看護学部に異動となり、2019年度と同様に、1年次生対象(n=107)に、高齢SP参加型看護面接演習を実施した。コミュニケーションスキル自己評価表による前後比較において有意差が見られた(p<0.01)。また、2023年2月の8ヶ月後に、1年次生50名を対象に、①片麻痺のある高齢者(男性)患者への環境整備と②軽度認知症のある利用者(女性)への車椅子への移乗の2課題の看護OSCE(形成的評価)を実施した。現在、コミュニケーション能力と知識、態度、技術との関連を分析中である。今後、その結果を学会で発表し、論文化していく予定である。また、卒業時に高齢者とのコミュニケーションが円滑にできるように、2年、3年、4年とコミュニケーション教育を継続し、その効果を検証していく。
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