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2019 年度 実施状況報告書

訪問看護師が把握する高齢の親及び高齢ひきこもり者の実態と包括的支援モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K10664
研究機関天理医療大学

研究代表者

岡本 響子  天理医療大学, 医療学部, 教授 (60517796)

研究分担者 松浦 美晴  山陽学園大学, 総合人間学部, 准教授 (00330647)
上山 千恵子  関西医科大学, 看護学部, 研究員 (90751587)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードひきこもり当事者 / 高齢の親 / 訪問看護 / 地域包括ケアシステム
研究実績の概要

本研究は訪問看護師が把握する、介護が必要になった高齢の親及び同居するおおよそ40歳以上のひきこもり当事者(いわゆる広義のひきこもり当事者)の実態と当事者への継続支援が困難になる要因を明らかにすることである。
本年は、2つの研究に着手した。まず「当事者が社会資源に繋がった例と繋がらなかった例の聞き取り調査」についてである。訪問看護ステーションとの連携及び、包括的支援体制に関して対象施設を抽出し、聞き取り調査を開始している。また当事者の意見を反映するため、昨年に引き続き、ひきこもり当事者で、現在はひきこもりながらも支援施設とつながっている人たちへの聞き取りも実施した。長年ひきこもっていた時に考えていたこと、そのときの感情、その時にあればよかったと思える支援について、加えて、コロナ下でどのように過ごしているのかなど複数回にわたって話を伺い、訪問看護師へのインタビューの質問項目に反映させた。これまでの研究の一部成果は、World Academy of Nursing Science 第6回大会で発表した。
訪問看護ステーションへの実態調査に関しては、アンケート作成に向けて共同研究者と何度も意見交換を行い、すり合わせを行った。この1年で「8050」問題は複数の痛ましい事件をきっかけに脚光を浴びるようになった。新しい文献や報告書も多く出されている。そのためアンケート作成に際しては、再度文献レビューに時間を費やした。現在、無作為に全国2500か所の施設を抽出した。アンケート原案は完成しており倫理審査申請中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

この1年の間に、川崎の事件をきっかけに「8050」問題が脚光を浴び、多くの調査報告書や文献が出されたため、レビューに時間を要している。これらに加え、コロナ感染予防のため訪問看護師への聞き取り調査を中断せざるを得なくなっていること、共同研究者との打ち合わせがオンラインになり、アンケート調査作成に時間を要していること、以上のため大きく遅れている。

今後の研究の推進方策

当事者が社会資源・支援に繋がった例と、繋がらなかった例についての訪問看護師への聞き取り調査に関しては、今後オンラインを使うなどの方法も視野に入れ進めていく。訪問看護ステーションへのアンケート調査は完成し発送に向けて動いている。全国2500か所を抽出し、配布予定である。今後は回収、分析の順で進めていく。モデル試案に関しては調査の結果をもとに検討を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初の計画では、2019年度中にアンケート調査を行う予定であったが、研究に遅れが生じているため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Difficulties and problems faced by socially withdrawn middle-aged people and their parents living together2020

    • 著者名/発表者名
      岡本響子
    • 学会等名
      The 6th International Nursing Research Conference
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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