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2021 年度 研究成果報告書

訪問看護師が把握する高齢の親及び高齢ひきこもり者の実態と包括的支援モデルの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 18K10664
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関天理医療大学

研究代表者

岡本 響子  天理医療大学, 医療学部, 教授 (60517796)

研究分担者 松浦 美晴  山陽学園大学, 総合人間学部, 准教授 (00330647)
上山 千恵子  関西医科大学, 看護学部, 助教 (90751587)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード「8050」問題 / 壮年期ひきこもり / 訪問看護 / 伴走型支援
研究成果の概要

本研究では「8050」問題に焦点を当て、「80」の親の訪問先で「50」と出会ったことがある訪問看護師を対象に全国調査を行った。調査の結果看護師は、訪問先で出会った「50」当事者の半数以上になんらかの知的障害・精神障害の課題があるとアセスメントしていること、「50」のペースに合わせ時間をかけて信頼関係を築こうとしていること、一方でコミュニケーションの取りづらさが「50」支援の障害になっていること、行政の窓口がはっきりしないなど制度はあっても支援に繋がりにくい難しさがあることなどが明らかになった。関係者カンファレンスでは、ひきこもり支援を担っているネットワークと訪問看護の連携の必要性が強調された。

自由記述の分野

精神看護

研究成果の学術的意義や社会的意義

「8050」問題の中でも「50」支援の難しさは、本人が問題を感じていなかったり、家族が支援を受けることに消極的で、両者が社会的孤立状態に陥っている点にある。本研究から訪問看護師が体験している医療支援が必要になった「80」と、親を介護する「50」の実態が明らかになった。さらに結果は従来言われているひきこもり支援の困難さという観点から[80」を支える担い手なのだという捉え直しを示唆するものであった。学術的に「50」が「80」を支える支援者なのだという置き換えをすることで新たな文脈が形成される。ニーズが明らかになれば「50」が必要とする形で繋がり続ける支援が可能になるという社会的意義が示唆された。

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公開日: 2023-01-30  

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