研究課題/領域番号 |
18K10666
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研究機関 | 聖カタリナ大学 |
研究代表者 |
小西 円 聖カタリナ大学, 人間健康福祉学部, 講師 (30616131)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者 / 介護保険施設 / 睡眠・覚醒リズム / 排泄ケア |
研究実績の概要 |
本研究は、夜間の排泄ケアのうち、夜間のおむつ交換回数、交換時刻等が施設入所高齢者の睡眠・覚醒リズムに与える影響を明らかにすることである。そこから、施設入所高齢者の睡眠・覚醒リズム改善に有用なおむつ交換方法を決定するためのガイドラインを作成する予定である。 H30~31年度は、A県下の特別養護老人ホームに入所する女性高齢者を対象に、夜間のおむつ交換回数を減らす介入を実施した。観察期間はベースライン期と介入期とし、各週2週間とした。また、各期の間に介入方法の検討をする期間を1週間設定した。観察期間中は、アクティグラフを用いた睡眠変数の測定、排泄状況の確認、活動や施設環境の測定を行った。なお睡眠変数は総睡眠時間(総就床時間から総覚醒時間を差し引いた時間)、睡眠効率(総睡眠時間/総就床時間×100)、中途覚醒時間(睡眠期間内で覚醒と判定された時間の合計)とした。また、対象の特性として年齢や在所期間、認知機能、ADL等についても確認した。 これらのデータを持って、今後介入前後における睡眠変数の変化を分析していく。また、ベースライン期の睡眠変数等を含む対象者の特徴が介入に及ぼす影響について検討予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画の段階で、本年度は介入を実施し、睡眠・覚醒リズムの変化について分析予定であった。今後、更なる分析を進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画通り、平成31年度は、施設に入所する女性高齢者を対象に集めたデータの分析を統計ソフトを用いて行う。それとともに、分析結果は公表していく。 それと共に、対象者を女性に限定せず男性高齢者にも広げ、同じくおむつ交換回数を減らす介入を実施し、下院ひゅう前後の睡眠・覚醒リズムの変化について分析していく。 これら分析した結果を用い、睡眠・覚醒リズムの改善に向けたケアのガイドラインを作成していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
H30年度は所有している測定機器で研究を実施した。 H31年度は測定機器を追加購入し、対象者数を増やしてデータを収集し検討していく予定である。 また、分析するに至り統計ソフトを追加する予定である。
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