研究課題/領域番号 |
18K10668
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
島田 洋一 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (90162685)
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研究分担者 |
巖見 武裕 秋田大学, 理工学研究科, 教授 (10259806)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | リハビリテーションロボット / 機能的電気刺激 / 歩行訓練 / 医工連携 |
研究実績の概要 |
中枢神経障害者を主対象とした、機能的電気刺激(Functional Electrical Stimulation: FES)を併用した両側下肢型歩行訓練リハビリテーションロボットの開発を行った。多くの施設で導入可能であることを目標に、小型化も考慮している。 当機器における健常者の歩行データを解析し、患者の歩行速度、関節角度に応じた歩行を再現・調整可能なプログラムを作成した。歩行速度・麻痺の改善の程度に応じた、モータによる歩行サポートレベルが調整可能な機械学習プログラムの開発を行っている。これにより、重度麻痺ではロボットのサポートが主となるが、麻痺の改善に伴い、麻痺肢の自動運動を促しながら適切なサポート量の調節が可能となる。またFESについて、当機器の中での歩行周期に応じた、刺激位置とタイミングが適切となるよう、筋電図を用いた評価の上で調整を行っている。 安全性への配慮として、ハーネスシステムを導入・併用しながら、立ち上がり動作補助のための患者昇降システム・機器の作成を行った。 FES、アクチュエーター、トレッドミルを作動させ、それぞれを連動させ、歩行動作に問題がないことの確認作業を行っている。 健常者の模擬対麻痺(脱力)歩行において、その安全性とFESを併用することで、ロボット由来のアシストトルクを低減させることが出来ることを確認した。今後、脊髄損傷患者を対象とした臨床試験を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響により機器を用いた現地研究を進めることができない期間が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
機器の調節を行いながら、患者対象研究を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症対策により、現地機器を用いた研究を進行することができず、そのため機器購入を行うことができなかった。現在現地機器を用いた研究を再開できており、必要物品購入に当てる。
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