研究課題/領域番号 |
18K10670
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
辛島 千恵子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (00324088)
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研究分担者 |
五十嵐 剛 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (50735199)
清水 英樹 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (70235662) [辞退]
上村 純一 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (70467322)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 発達障害 / 運動障害 / 養育者 / 外出 / 社会参加 |
研究実績の概要 |
1.研究の目的:発達障害がある子ども(以下、対象児)の養育者の社会参加を支援するための外出に関する質問紙(以下、外出に関する質問紙)の開発 2.本研究の意義と重要性:①「外出に関する質問紙」の開発により、養育者が社会参加するための手段となる外出が制約されている要因や外出へのニーズを聞き取ることができる。②開発された「外出に関する質問紙」を積極的に地域包括支援に活用することで家族を中心とするwell-beinを具現化することができる。また、リハビリテーション領域、作業療法領域においても、地域の発達支援センターや発達支援事業所などで作業療法士をはじめとする支援者が活躍するうえで、本質問紙を基に養育者の活動参加の状況を把握するための臨床的評価尺度となり、臨床的的価値も高いと考える。同時に家族支援、養育者支援を発達支援センター内で検討する時のガイドラインともなり、多職種共同のツールとなる。 3.R1年度は、Delphi法調査が終了により、精査された質問紙項目が運動障害がある子ども用と発達障害がある子ども用として、前者が39項目、後者が59項目選定された。これらの項目を10名の運動障害がある子どもの養育者と発達障害がある子どもの養育者が回答し、項目の内的妥当性を検討した。また、養育者からの質問紙についての感想を聞き取り、質問項目を精査した。 4.発達支援センター長、児童発達支援事業の施設長、発達障害の研究を専門としている専門家や有識者による会議を本年度に開催して、3の質問紙紙の最終完成を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
R1年度に専門家による会議(状況によってはweb会議、メール会議も利用)を実施して、最終完成を目指していたが、専門家との調整がつかず、R2年度に持ち越すことになった、そのため、最終的な論文発表も遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
R2年度計画による推進方策 ①発達障害がある子どもと運動障害がある子どものリハビリテーション関係と特別支援教育関係の専門家、発達支援センター長、発達支援事業の所長、有識者も加えて質問紙の開発に向けた会議を実施する方向である。これらのメンバーの参加が叶わなかった場合はwebでの会議を予定している。また、地域包括の視点からも特に特別支援教育関係者は重要なメンバーとなると考える。遠方からの会議参加が困難な場合は、メール会議、web会議を積極的に取り入れる。その後、議事録などの確認をして、意見が反映されているかどうかを確認するなどのプロセスを加える。 ②①を経た後、研究分担者と共に質問紙の最終精査を行い、質問紙の完成とする ③論文発表予定(投稿学術雑誌は検討中)
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次年度使用額が生じた理由 |
専門家、有識者会議が実施できず、会議費の支出がなかった。次年度は会議の開催と共に①運動障害がある子どもの養育者の「外出に関する質問紙」と発達障害がある子どもの養育者の「外出に関する質問紙」をまとめ、②行政向けに地域包括ケアに生かす外出に対する支援、③発達支援センター及び発達支援事業所での活用、④地域住人と共に支援する内容、⑤連携の方策などをまとめた報告書を制作する予定である。また、学会発表などの出張も予定している。 これらの計画の下、助成金の有効使用を計画している
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