研究課題/領域番号 |
18K10671
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
加藤 雅彦 鳥取大学, 医学部, 教授 (40362884)
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研究分担者 |
春木 伸彦 鳥取大学, 医学部, プロジェクト研究員 (70469394) [辞退]
矢田貝 菜津子 鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (10745912)
太田 靖利 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (90388570) [辞退]
夕永 裕士 鳥取大学, 医学部附属病院, 医員 (00724808)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 慢性心不全 / 睡眠障害 |
研究実績の概要 |
「研究目的」 慢性心不全患者の体位変換による心負荷の状況を心エコーとMRIを用いて明らかにすることを目的とした研究です。心負荷は左房容積、左房機能、右心機能などをを計測して評価する。また、同一患者の睡眠の質を簡易ポリソムノグラフィーや質問票と日中行動記録計を使用して評価し、体位変換の指導前後での睡眠の質を検討するプレリミナリー研究にする予定です。「実施計画」 慢性心不全患者の仰臥位、左右側臥位の心エコー上の指標を計測する。同一患者の心臓MRI指標を仰臥位、左右側臥位で評価する。また、夜間の簡易PSGにて睡眠呼吸障害の客観的な指標を測定し、同時にPSQIやSF-36などの質問票にて主観的な睡眠の指標を計測する。どの体位で心負荷が軽減できるかが明らかになった場合は、今後慢性心不全患者が夜間睡眠をとる際に心負荷が軽減できる体位を指導することにより、同患者の睡眠の質が改善されるかどうかを調査していく。「本研究の展望」 慢性心不全の標準的な薬物治療などは治療の本幹をなし大切であるが、就寝時の体位変換など非薬物治療を用いることにより、さらに生活面での留意点を指導することにより、慢性心不全患者のQOL改善に貢献できると考えている。また、高齢心不全患者が増加しているわが国では、治療を目的とした高度専門施設以外のリハビリテーション病院や介護施設などでも簡単に実施できる方法を指導できれば医療経済的にも貢献できると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画をたて、昨年院内のIRBに申請して許可を得た。その前後で共同研究者の異動、退職、自身の異動があった。また、昨年は共同研究者の1年間の産休もあり、研究の進捗状況が思わしくありません。 2020年4月より研究を再開させる予定ですが、現在コロナウイルスの影響で患者さんを対象とした研究目的の検査(心エコー、MRI)に制限がかかっております。 従って、令和2年度末に研究機関の延長申請を検討しています。
学会参加も昨年9月に情報収集目的で日本睡眠学会に参加しましたが、それ以降はコロナウイルスによる自粛で参加できなくなっております。
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今後の研究の推進方策 |
上記の進捗状況から、令和2年度末に研究機関の延長申請を検討しています。
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次年度使用額が生じた理由 |
この度自身の異動、共同研究者の産休にて研究を進めることが困難であり、コロナウイルスの影響にて患者を対象としたエコーデータやMRIデーターを取すことに関して制限が加わっており、進捗状況は遅れている。コロナウイルスの影響が沈静化した際にはエコー、MRI検査によるデータ収集を進めていきたいと考えている。
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