末梢神経軸索内のミトコンドリア(Mt)における低酸素-低グルコース(OGD)の影響を観察した。軸索内Mtは、OGD暴露1時間後に輸送数が減少した。停留MtはOGD暴露6時間後に長さが減少し、電子顕微鏡による観察では、軸索内Mtが球状化していた。タイムラプス顕微鏡の観察より、軸索内Mt長が減少した原因として、①輸送Mtの停止、②Mtの分裂、③Mt自身の短縮、が観察された。 以上の事より、OGDが軸索内Mtに与える影響として、輸送Mtの抑制と停留Mtの球状化を誘導することが明らかとなった。また、停留Mtの球状化の原因として、輸送Mtの停止・Mtの分裂・Mt自身の短縮がみられることを明らかにした。
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