研究課題/領域番号 |
18K10691
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
安保 雅博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00266587)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 反復性磁気刺激療法 / 集中的リハビリテーション / 脳卒中後遺症 / 復職 / 再就職 / 失語症 / 麻痺 / 高次脳機能障害 |
研究実績の概要 |
脳卒中後遺症に対する治療から復職あるいは再就職までの包括的対応をしている。具体的には、脳卒中発症から時間経過して、麻痺や高次脳機能障害や失語症により、退職を余儀なくされ、新たな再就職へ向けての調整を行っている。私どもが世界に先駆けて開発した脳機能画像をもとにした反復性経頭蓋磁気刺激療法と集中的リハビリテーションを施行するNEURO@という方法を用いて、麻痺や高次脳機能障害や失語症を改善させ、人材派遣会社の協力のもと正しい機能評価と精神評価を理解したうえで、企業と折衝し、新たな雇用をうみだしている。同様に、復職できるものは同様の方法で、麻痺や高次脳機能障害や失語症を改善させ、正しい機能評価と精神評価を理解したうえで、企業と折衝し、、復職調整をしている。今回は、第26回職業リハビリテーション研究・実践発表会での発表と英文論文での発表をおこなった。第26回職業リハビリテーション研究・実践発表会出の内容は、 身体障害者の就職率は年々増加傾向にあるが、厚生労働省の報告では疾患別での就職率は明記されていない。「片麻痺」「高次脳機能障害」「失語」という疾患を併せ持つ脳卒中後遺症患者は特に「復職」よりも「再就職」に難渋してきた。当院リハビリテーション科では人材派遣会社と提携した独自の就労支援の取り組みを行っていることで、今回、当院の取り組みと、再就職・仕事の定着に至った脳卒中片麻痺を呈する1症例を報告と当院リハビリテーション科では、人材派遣会社と提携して失語・高次脳機能障害等の患者に対する独自の復職支援に取り組んでいる。今回、福祉的就労から一般就労への移行が困難であった発達障害症例および職場復帰後に退職を余儀なくされていた失語症例に対して支援を行い再就職に至る経験をしたので、2症例を比較・検討し、障害に応じた支援の必要性、医療機関と派遣会社の連携による支援の利点について考察した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
順調に経過している。 患者さんも集まってきていて、更なる発展が期待できる。
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今後の研究の推進方策 |
私どもが世界に先駆けて開発した脳機能画像をもとにした反復性経頭蓋磁気刺激療法と集中的リハビリテーションを施行するNEURO@という方法を用いて、麻痺や高次脳機能障害や失語症を改善させ、人材派遣会社の協力のもと正しい機能評価と精神評価を理解したうえで、企業と折衝し、新たな雇用をうみだしたり、再就職させることは実績的にできてきたので、あとは数を増やしていくことと、全国のネットワークや障害者の雇用に向けての啓蒙につなげていきたく考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
消耗品の磁気刺激コイルの購入をしなかったから
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