研究課題/領域番号 |
18K10691
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
安保 雅博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00266587)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 反復性経頭蓋磁気刺激 / 失語症 / 上肢麻痺 / 高次脳機能障害 / 脳卒中後遺症 / 作業療法 |
研究実績の概要 |
失語症や高次脳機能障害に関しては、課題に対しての脳機能画像を用いて、その賦活部位に反復性経頭蓋磁気刺激を用いているが、上肢麻痺は、FMA-UEでの機能分類を行い、19点以下の重度麻痺に対しては、BoNT-Aはとても有効とし、NEURO®はあまり有効でないとしている。20点から47点の中等度麻痺では、BoNT-Aは有効であるとし、NEURO®はそれほど有効でないとしている。48点以上の軽度麻痺では、BoNT-Aはあまり有効でないとし、NEURO®はとても有効であるとした指標のもと治療をしている。今回、BoNT-Aは痙縮に対する反復投与の有効性は証明されているものの何年も継続したときの有効性は明らかにされていないので、検討をした。投与期間は5年以上の20回以上、BoNT-Aを施行している47名であった。ボトックス+作業療法の併用を長期にわたって施行された患者において、運動機能改善のみならず心理的なサポート効果が確認され、運動機能の回復に至らなくとも、「睡眠障害」「腕の重さ」の改善を得られることがわかった。どうしても、脳卒中後遺症は障害として残る部分が多いので、このようなサポートも復職、再雇用には重要であることがわかった。 SHAPは12項目の物品移動検査と14項目のADL検査で構成された上肢機能検査である。脳卒中患者143名を対象とし、SHAP日本語版と既存の上肢機能評価との併存的妥当性を検証した。また、麻痺手が利き手か非利き手かの違いについても検討した。SHAP日本語版と既存の上肢機能評価法との間に併存的妥当性が示さ、麻痺手の違いでは、利き手麻痺群で主観的評価スケールにおいて強い相関が得られた。SHAP日本語版は義手のみでなく脳卒中の上肢機能評価としても有用である可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
脳卒中発症から時間経過して、麻痺や高次脳機能障害や失語症に より、休職や退職を余儀なくされ、復職や新たな再就職へ向けての調整を行っている。私どもが世界に先駆けて開発した脳機能画像をもとにした反復性経頭蓋磁気刺激療法と集中的リハビリテーションを施行するNEURO@という方法を用いて、麻痺や高次脳機能障害や失語症を改善させ、人材派遣会社の協力のもと正しい機能評価と精神 評価を理解したうえで、企業と折衝し、少数ではあるが新たな雇用をうみだしている。
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今後の研究の推進方策 |
私どもが世界に先駆けて開発した脳機能画像をもとにした反復性経頭蓋磁気刺激療法と集中的リハビリテーションを施行するNEURO@という方法を用いて、麻痺や高次脳機能障害や失語症を改善させ、人材派遣会社の協力のもと正しい機能評価と精神 評価を理解したうえで、企業と折衝し、少数ではあるが新たな雇用をうみだしている。同様に、復職できるものは同様の方法で、麻痺や高次脳機能障害や失語症を改善させ、正しい機能評価と精神評価を理解したうえで、企業と折衝し、復職調整をしている。幕張式ワークサンプルを大学内に接ししたので、有効な評価として使用する
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響で学会が中止になったため
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