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2019 年度 実施状況報告書

社会的行動障害者における問題行動の背景にある脳機能基盤の解明と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K10696
研究機関川崎医科大学

研究代表者

平岡 崇  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (20351926)

研究分担者 椿原 彰夫  川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授(教授クラス) (10138117)
三原 雅史  川崎医科大学, 医学部, 教授 (80513150)
目谷 浩通  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30330583)
用稲 丈人  川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (00802688)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード社会的行動障害 / functional MRI / 扁桃体
研究実績の概要

本年度の実績として、
①実施計画に沿って、患者ならびに健常ボランティアのfunctional-MRIデータを昨年から継続して収集している。2020/4/28時点で健常ボランティア13例(目標20例)/患者8例(目標10例)のデータが収集できており概ね順調に症例集積ができていると考えている。
②健常ボランティア8例/患者5例の時点で中間解析を行った。現時点で、健常ボランティア群に比し患者群では、左扁桃体-右扁桃体間/左側頭葉-左扁桃体間/左扁桃体-右被殻間などのfunctional conectivity(機能的結合)が低いことが示された。このことは社会的行動障害の生じる脳機能基盤として、「情動行動の変化」「性行動の変化」などの症状が見られるクリューバー・ビューシー症候群に関与すると思われる脳部位との関連が示唆されれるのではないかと現状分析している。クリューバー・ビューシー症候群は、古くはてんかんのために両側側頭葉を切除した患者での報告が多かったが、近年は脳炎や頭部外傷などが原因であるとの報告があることからも本中間解析結果と矛盾しない。クリューバー・ビューシー症候群の責任病巣としては、側頭葉の内側面なかでも扁桃体とする考えが一般的であるが、脳外傷などでは扁桃体が不完全にしか傷害されないため、不完全型のクリューバー・ビューシー症候群にのような病態を示している可能性も考えられる。動物実験においては側頭葉の新皮質を重視する考えもあり、この点も本中間解析との関連が示唆される。今後は予定症例数が集積できた時点で最終解析を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2020/4/28時点で健常ボランティア13例(目標20例)/患者8例(目標10例)のデータが収集できており概ね順調に症例集積ができていると考えている。また中間解析も実施出来ているため概ね順調に進展していると判断している。

今後の研究の推進方策

予定症例数まで健常ボランティア7例/患者2例のデータ収集を行う。その後予定症例数が集積できた時点で最終解析を実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

f-MRI撮影にかかる川崎医科大学附属病院への支払いが未済のため。f-MRIの予定症例が全て終了後支払い予定です。

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公開日: 2021-01-27  

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