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2020 年度 実施状況報告書

社会的行動障害者における問題行動の背景にある脳機能基盤の解明と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K10696
研究機関川崎医科大学

研究代表者

平岡 崇  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (20351926)

研究分担者 椿原 彰夫  川崎医科大学, 医学部, 教授 (10138117)
三原 雅史  川崎医科大学, 医学部, 教授 (80513150)
目谷 浩通  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (30330583)
用稲 丈人  川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 講師 (00802688)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード社会的行動障害 / functional MRI
研究実績の概要

一億総活躍社会の実現に向け国策として障害者の社会参加推進が図られている。「行政用語としての高次脳機能障害」(以下 高次脳機能障害)のなかでも社会的行動障害者の社会参加の困難さが際立っている。当大学での調査においては、高次脳機能障害者全体の就労率が58%であるのに対し、社会的行動障害者に限れば38%まで低下するといった知見を得ている。社会参加を困難としている最大の理由として触法行為を含む問題行動があげられる。「問題行動がなぜ生じるのか?」その発生メカニズムについては現状推測の域を出ない。そこで本研究においては、社会的行動障害者の引き起こす問題行動の背景にある脳活動について脳機能画像を用いて可視化・定量化することで、問題行動に関与する脳部位などの解明を目指して研究を進めている。触法行為を含む社会的行動障害者の問題行動の原因として、脳損傷に伴う「脱抑制」「他罰性」「判断過誤」「器質性妄想」などが複合的に影響している可能性が高い。このような社会的行動障害者の脳内ネットワークの特徴が明らかにすべく研究を進めている。2020年度までに概ね予定症例数のデータ(社会的行動障害群9例/健常群18例)の取得を完了したため、2021年度は引き続き脳機能画像解析ソフト(MATLAB/SPM/MRIcroなど)を用いた解析を行う予定である。得られたfunctional MRIデータをもとに、脳内のfunctional connectivityについて社会的行動障害群と健常群との比較を行い、社会的行動障害に影響する脳内ネットワークの確認を行う予定である。また社会的行動障害者の社会参加状況との関連についても確認予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

症例の集積に想定以上に時間がかかったため予定より遅れての研究実施となっている。延長申請を行い2021年度に継続予定である。

今後の研究の推進方策

今後は得られたfunctional MRIデータをもとに、脳内のfunctional connectivityについて社会的行動障害群と健常群との比較を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

データの解析が終了しておらず、従って論文化も出来ていないため、英文校正費用分が持ち越しとなったため。本年中には論文化予定であるため、英文校正費用として支出予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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