脊髄又は線条体に逆行性トレーサーをインジェクションして、異なる投射先を持つV層細胞を標識した後、急性脳スライス標本を用いてラット 一次運動野V層のニューロン活動を記録した。運動学習課題としてローターロッドテストを最大2日間行った。脊髄に投射するV層細胞において、微小抑制性シナプス後電流は運動トレーニングを繰り返すことによって、振幅・頻度ともに非学習群と比較して有意に上昇した。線条体へ投射するV層細胞では学習直後に脱抑制が観察された。学習後の一次運動野Ⅴ層からサンプルを採取し、ウエスタンブロッティングを行った。トレーニング1日後にGABA受容体のリン酸化が有意に減少していることが確認された。
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