• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

抑うつや不安症状を有する軽度認知症患者に対する認知バイアス修正の効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 18K10713
研究機関鹿児島大学

研究代表者

田平 隆行  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50337432)

研究分担者 田山 淳  長崎大学, 教育学部, 准教授 (10468324)
小川 豊太 (濱口豊太)  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80296186)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード認知バイアス修正 / 抑うつ / 不安 / 軽度認知症
研究実績の概要

本研究の目的は,認知症患者に含有率の高い抑うつ状態や不安などの心理症状に対する認知的側面への新しいリハビリテーションプログラムとして認知バイアス修正(Cognitive Bias Modification:CBM)を導入し,その効果を明らかにすることである.
本年度は,抑うつ及び不安症状を有する軽度認知症高齢者8名(男性2名,女性6名,平均年齢87.5±6.2歳,MMSE24.8±4.2)に対し,注意バイアス修正(Attention Bias Modification;ABM)に加えMMSE,行動心理症状(Neuropsychiatric Inventory;NPI),老年期うつスケール(Geriatric Depression Scale15;GDS15),不安尺度(State-Trait Anxiety Inventory;STAI)を実施した.軽度認知症患者のリクルートは,通所介護事業所で行った.注意バイアス修正は,注意バイアス修正リサーチシステムABMトレーナー(ideoquest社)を使用し,画像刺激は,2対(脅威表情と中性表情)16パターンであり,画面上下の表情画像の中性表情を対応するボタンで反応する課題を行った.合計128回の反応時間と正否がカウント可能である.後期高齢者であったため反応時間が800msをオーバーすることも多かった. 現在のところ,GDS15のうつ傾向やSTAIの不安傾向と反応時間の関係が見られている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

認知機能低下が軽度であってもPC(画面やボタン押し)に不慣れな被験者が多く,予想以上に時間を要す.

今後の研究の推進方策

ABMのデータ増加に加え,記憶バイアス修正(画像刺激提示機器にて記憶する刺激を指示したのち,脅威・中性・肯定表情をランダムに提示し,脅威刺激のみ,中性表情のみ,肯定表情のみ反応する課題をそれぞれ実施するもの)のデータ収集を加速する.

次年度使用額が生じた理由

年度末に計画していた研究打ち合わせや学会が中止となり、次年度繰り越しとなった。次年度は、データ収集の頻度を増やすため人件費を当初予定よりも増額する。

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi