日常生活の移動活動に大きな影響を及ぼす運転中止は、高齢化とマイカー依存の強い公共交通の脆弱な地域では深刻な問題になっている。また、高齢ドライバは運転技能に対する自己評価が実際よりも高い傾向があることから、運転中止に対して本人が納得することが困難な場合もある。運転中止宣言による日常生活や心理的な影響を鑑みると、運転においても早期介入が必要だと考える。本研究では軽度認知障害(MCI)の段階でドライバが運転継続や断念を受容しやすい、客観的な自己評価手法を取り入れた運転助言支援方策を提案することを目的とし、運転助言支援モデルの作成、日常運転行動の自己評価に有用な定量的客観的評価指標の提案を行った。
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