研究課題/領域番号 |
18K10746
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
細見 直永 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 研究員 (70363190)
|
研究分担者 |
吉川 峰加 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (00444688)
青木 志郎 広島大学, 病院(医), 助教 (10457236)
栢下 淳 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (40312178)
吉田 光由 広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (50284211)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 脳卒中 / 嚥下障害 / 誤嚥 |
研究実績の概要 |
脳卒中に伴い生じる嚥下障害は誤嚥性肺炎のリスクとなり、生命予後や転帰に大きく影響する。またそれは医療・介護費の増大にもつながる。そのため誤嚥性肺炎を未然に防ぐための評価と対策が重要である。申請者らのグループは、舌と硬口蓋で小型バルンを押しつぶして舌の力を測定する舌圧測定器を導入し、脳卒中急性期患者の低舌圧が肺炎予測になるとの報告を行なった。しかしながら、嚥下機序との科学的検討や臨床現場での具体的な展開に関する検証は行われていない。本研究は、脳卒中急性期患者の舌圧測定と同時に、嚥下評価のゴールドスタンダードである嚥下造影検査(VF) と比較を行う。具体的には、①物性計測した複数の検査食を用いてVFを施行し、舌圧値に応じた安全な食事形態の特定、②VFの時相解析を行い、嚥下メカニズムにおける舌圧の関与の解明、③脳画像診断を行い、脳卒中で障害された領域との比較により各種嚥下障害を引き起こす中枢領域の解明を行うことを目指している。 本年度には、研究計画に則り、対象患者のエントリーならびに舌圧測定、VF含めて検査を完遂し、VF画像解析を終了した。そして次年度に予定していたデータ解析と解釈を開始している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度には、研究計画に則り、対象患者のエントリー、舌圧測定、vf検査などの検査を含め終了し、VF画像解析も終了した。現在は次年度に予定していたデータ解析、解釈を行っている。 従って、当初の予定通り、研究はおおむね順調に進展している。
|
今後の研究の推進方策 |
当初の計画にて次年度に予定していたVF画像解析の完遂を終えており、次年度にはデータ解析を完遂する予定である。そして得られたデータを多方面から解析し、脳卒中に伴う嚥下障害の病態に寄与しえる、①物性計測した複数の検査食を用いてVFを施行し、舌圧値に応じた安全な食事形態の特定、②VFの時相解析を行い、嚥下メカニズムにおける舌圧の関与の解明、③脳画像診断を行い、脳卒中で障害された領域との比較により各種嚥下障害を引き起こす中枢領域の解明を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
(理由) 効率的に使用した結果、残余金が発生した。 (使用計画) 令和2年度予算に合算し、適切に使用予定である。
|