研究課題/領域番号 |
18K10749
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
宮里 実 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70301398)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 加齢 / 低出力体外衝撃波 / neuromodulation |
研究実績の概要 |
本研究は、尿路結石に使用する10分の1程度の低出力体外衝撃波により、組織水分中に発生した気泡による一過性の傷害(キャビテーション崩壊)とそれに伴って生じるミクロジェット水流が組織再生を促し、加齢にともない失われた下部尿路の自己修復能力を高める可能性に着目したものである。 初年度は、低出力体外衝撃波を使用するに先立ち、加齢ラットを用いた膀胱、尿道機能障害の評価を行った。結果、加齢ラットでは若年ラットと比較して膀胱収縮圧の低下、膀胱収縮時の尿道平滑筋由来の尿道弛緩反応、外尿道括約筋のオシレーション(HFOs)の減弱が見られた。さらに、外尿道括約筋筋電図では、尿道のbursting反応が減弱、弛緩不全の現象であるtonic反応の増強を認めた。また、ラットにくしゃみをさせる腹圧性尿失禁評価法にて、脊髄のオピオイドu受容体を選択的に刺激すると、尿禁制反射が増強する新たな知見を得た。 臨床的には、過活動膀胱患者にneuromodulation効果のある仙骨刺激療法(SNM)の臨床データの蓄積を予定している。今のところ、研究の進捗状況は順調だが、最終目標の3割程度と考えている
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
基礎、臨床研究ともに順調に成果はでている。動物実験用の低出力体外衝撃波装置の購入を今後予定している。
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今後の研究の推進方策 |
1.加齢ラットの膀胱収縮、尿道平滑筋弛緩不全の原因として虚血による線維化を原因と考えており、今後病理組織検査にて評価する。 2.低出力体外衝撃波装置にて膀胱機能、尿道機能障害後の機能回復を確認する。 3.Neuromodulation効果による、膀胱、尿道を支配する脊髄を経由した神経可塑性と、尿禁制反射に関与する脊髄u受容体の局在を確認する。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)物品低出力体外衝撃波の購入を新年度に持ち越したため。
(使用計画)新年度に計画を練り直し、必要物品の購入を今年度前半に行う予定である。
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