研究課題
がん患者に対するリハビリテーションの有用性が報告され、がん薬物療法の副作用軽減から療養生活のQOL向上、生命予後の改善に至る豊富なエビデンスが蓄積されつつある。一方で骨転移を有するがん患者に対しては、脊髄圧迫・病的骨折のリスク管理が大きな課題となり、そのリハビリテーション治療は消極的になりがちであり、コンセンサスが得られず質の担保されないリハビリテーションの温床とさえなり得る現状がある。申請者施設は2010年より全国に先駆け、骨転移に特化したキャンサーボード(CB)の設置運用を開始、骨転移に対し領域横断的な早期介入による病的骨折の予防や退院時ADLの向上、外来フォローアップシステムを確立しその成果を報告してきた。さらに本CBに加え画像診断医・脊椎外科医の迅速連携による骨転移detective systemの運用(2015.6-)、整形外科「骨転移相談外来」の設置(2019.7-)、緩和ケア・緩和IVR多職種カンファレンス(2021.9-)の4つのシステムを用いて骨転移診療の推進とデータ収集を進めてきた。本課題ではこれらのシステムを基盤とし以下の作業を行ってきた(1)骨転移を有するがん患者、悪性骨腫瘍患者の身体活動量計測と生活スタイルの把握。当院骨転移外来にてフォローアップを受ける骨転移を有する患者及び原発性骨腫瘍患者を対象とし、加速度計を用いて身体活動量を計測、生活スタイルを明らかにする。身体活動の内容、運動強度及び質(内的生活への影響評価;唾液サイトカインによるストレス/免疫機能に関わる非侵襲バイオマーカー解析及び心理尺度評価)を行う。またイベント的活動参加機会についても聞き取りを行う。(2)身体活動量を高いレベルで維持できている患者群を抽出し、その活動内容を解析、運動強度と質の評価を基に、身体活動量維持のためのリハビリテーション・プログラムのモデルを作成する。
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