研究課題
基盤研究(C)
がん患者に対するリハビリテーションの有用性が報告され、がん薬物療法の副作用軽減から療養生活のQOL向上、生命予後の改善に至る豊富なエビデンスが蓄積されつつある。本課題では以下の作業を計画した(1)骨転移を有するがん患者、悪性骨腫瘍患者の身体活動量計測と生活スタイルの把握。(2)身体活動量を高いレベルで維持できている患者群を抽出し、その活動内容を解析、運動強度と質の評価を基に、身体活動量維持のためのリハビリテーション・プログラムのモデルを作成する。
リハビリテーション医学
骨転移を有するがん患者に対しては、脊髄圧迫・病的骨折のリスク管理が大きな課題となり、そのリハビリテーション治療は消極的になりがちであり、コンセンサスが得られず質の担保されないリハビリテーションの温床とさえなり得る現状がある。本研究は長期生存骨転移・骨腫瘍患者群の身体活動の現状を明らかにし高レベルの身体活動を生活に組み込む身体活動量維持プログラムを実施することで運動器の機能的な障害による生活の質低下を防ぐ。