研究課題
心不全患者の運動機能が急激に悪化する契機となる代表的なものに再発に伴う入院があり、入院中の身体活動量の低下がその大きな要因であることが指摘されている。本申請者は、入院中の身体活動量モニタリングが、身体機能低下の予防に有用なのではないかと考え、本研究を遂行している。2018年度は、ウェアラブルデバイス数種類を用いて、高齢心不全患者の身体活動量評価に信頼性、妥当性の高い機器を選出することを主な課題として取り組み、複数の研究者、企業と研究計画について話し合い、研究の方向性を決定した。現在、身体活動量とともに睡眠の質やsedentary timeなどを評価可能な海外メーカーのデバイスを用いたパイロット研究を倫理委員会に提出済みであり、承認されしだいデーター収集を開始する予定である。
3: やや遅れている
モニタリング指標を医療従事者に表示するためのダッシュボードの開発に遅延が生じている。類似した技術を有する企業が存在していることがわかったため、現在、本研究の目的に合致するものが開発可能かを協議している。
モニタリング指標を医療従事者に表示するためのダッシュボードについて、類似の技術を有する企業、研究者と協議を重ねていく。また、身体機能の低下した高齢心不全患者においても、ウェアラブルデバイスのアドヒアランスが十分に保たれるかを、装着部位や機器などを変更しながら、検討していく。
デバイスの選定に時間を要し、機器の導入が行えていないため。次年度において、機器の導入をおこない、予算の執行を行う予定である。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)
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