研究課題
心不全患者の運動機能が急激に悪化する契機となる代表的なものに再発に伴う入院があり、入院中の身体活動量の低下がその大きな要因であることが指摘されている。本研究代表者は、入院中の身体活動量モニタリングが、身体機能低下の予防に有用なのではないかと考え、本研究を遂行している。2019年度は、国内の企業と契約し、入院中の心不全患者の身体活動量をNFC搭載のPC端末で収集し、それを一覧表示させる機能を有するシステムの開発をおこなった。本システムでは、患者に対応した活動量計をNFC端末に接触させることでパソコンにデータを収集し、新たに開発したダッシュボードを用いて活動量の低い患者をスクリーニングすることができる。このシステムはインターネットに接続しないスタンドアローンのPCで導入可能なシステムである。実際に入院中の患者に本システムを導入し、身体活動量のデータ収集が容易に行え、かつ、データを一覧表示することにより活動量のマネジメントが可能なことを確認した。
2: おおむね順調に進展している
本研究の主旨に沿ったシステムを開発できる業者と契約し、実際に臨床で使用可能なプロトタイプの機器の開発をすることが出来たため。
最終年度においては、開発したシステムを用いた少人数の介入試験を行い、本システムを用いた活動量管理の有効性をパイロット研究において検証すること目標とする。
未使用額は少額であり、計画に従い予算を活用できた。次年度、全額予定通りに執行できる予定である。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 12件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 10件、 招待講演 2件) 産業財産権 (1件)
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