研究課題/領域番号 |
18K10763
|
研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
明石 嘉浩 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (40350615)
|
研究分担者 |
鈴木 規雄 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (00770158)
木田 圭亮 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (60465432)
足利 光平 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (60645604)
米山 喜平 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (70386944)
石橋 祐記 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (90410076)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | たこつぼ / ストレス / 運動療法 |
研究実績の概要 |
たこつぼ症候群の再発予防に運動療法が有用であるか検討を開始した。昨年までは3名ほどのエントリーに留まったが、来院患者数の増加と共に、2020年3月までに11名のエントリーが出来た。平均年齢は71.9歳、男性3名が含まれている。1名が癌のため試験から脱落し、運動負荷試験に参画できた10名をフォロー中である。無作為割り付けの結果、運動療法群5名、非運動療法群5名に分けられた。壁運動の異常は1例が心室中部が無収縮となるパターンで、その他が心尖部無収縮の古典的な収縮形態を示していた。 全例で研究参加時に症候限界性心肺運動負荷試験を行い、嫌気性代謝閾値(anaerobic threshold: AT)は11.4±2.3 ml/kg/min、最大酸素摂取量は15.6±5.2 ml/kg/minを示し、全体として運動耐容能は低いことが解った。現在3名の対象者が2度目の心肺運動負荷試験を施行したに留まっている。運動負荷試験が可能となった段階で2度目の検査を施行予定である。現在、どちらの群も再発は認められていない。 2020年度は更に症例のエントリーを行い、運動療法が再発予防に効果的か否かを詰めて行きたい。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始1年目のエントリーが3例であったことが1つの理由である。またランダム化後に1例の脱落者が生じたが、基礎疾患(癌)の増悪に伴い、運動負荷試験が困難となったため、症例数が伸び悩んだ。2019年度は予想よりも順調な症例数の確保が可能となった。COVID19感染症に伴い、運動負荷試験が制限されていること、外来リハビリが困難となったことにより、データ獲得が難しくなりつつある。以上の理由で、研究進捗の遅れにつながっている。
|
今後の研究の推進方策 |
昼夜を問わず、新規患者の情報を共有し、研究エントリーして下さる対象患者確保に努め、関連施設からの患者紹介にも注力する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
理由:各症例に対する検査や謝金を経費として計上していたが、症例数が目標数に達していないことから、経費の使用が予定よりも遅れている。
使用計画:引き続き症例獲得に注力し、残額を見ながら学会参加費等に使用することも検討する。
|