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2020 年度 実績報告書

肩峰下疼痛症候群における肩甲骨運動によるサブグループ分類と運動療法の開発応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K10770
研究機関広島国際大学

研究代表者

木藤 伸宏  広島国際大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (40435061)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードコアスタビリティー / 体幹伸展運動 / 肩甲骨運動
研究実績の概要

本研究の【目的】は,1) コア・スタビリティー定量化のためのテストバッテリーを開発すること,2) コア・スタビリティーが上肢挙上時の肩甲上腕関節,肩甲骨,体幹,骨盤運動に与える影響を明らかにすることであった。【対象】: 健常若年者50名 (男性27名,女性23名) が本研究に参加した。【方法】: 被験者は座位にて上肢下垂位から最大挙上位までの肩甲骨面挙上動作を実施した。肩甲上腕関節,肩甲骨の運動学的データは6自由度電磁センサLIBERTYを,胸郭,骨盤運動はVICON veroを用いて取得した。運動学的データの比較のために,要因1を群,要因 2を時間として混合モデル二元配置分散分析を男女別で実施した。【結果】: YBT-UQ、SCST、MCTに対し主成分分析を行った。主成分分析の結果,1つの主成分が抽出され,主成分負荷量がいずれのテストも0.7以上を示したため,抽出された主成分をコア・スタビリティーの総合得点と解釈した。得られた主成分得点のうち,上位25%をコントロール群 (男性7名,女性6名),下位25%をコア・スタビリティー低下群(男性7名,女性6名)とした。男性,女性ともに骨盤と胸郭の矢状面上の相対角度,女性の肩甲骨内旋,後傾角度に群と時間の交互作用が認められた。
【結論】: 本研究の結果より,コア・スタビリティーテスト間の関連性にはばらつきがあり,単一のテストのみでは解釈できないことが明らかとなった。4つのテストから総合的に解釈することで一貫性の高いコア・スタビリティーの評価につながることが示された。また,コア・スタビリティーの低下は上肢挙上時の脊柱伸展運動に影響を与えるが,肩甲骨運動に与える影響には性差が存在することが明らかとなった。これらことは,コア・スタビリティーの評価と肩関節治療において基礎となる重要な知見を提供する。

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公開日: 2021-12-27  

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