研究課題
本年度は慢性心不全患者におけるリハビリテーションモデルの構築を行うためのデータ収集の準備を行った。まず備品費で購入した連続血圧血行動態ベーシックシステムによる測定系を構築した。これと並行して中枢性の交感神経活動(筋交感神経活動:MSNA)と薬物療法、尿酸値との相互関係に関する調査を進め、解析結果を誌上報告した(J Cardiology 2019)。また慢性心不全患者のデータベースを用い、MSNAと貧血との関係(2018年アメリカ心臓病学会、2018年日本心不全学会、2019年日本循環器学会)、MSNAと体重推移との関係(2018年心臓リハビリテーション学会)について学会報告した。現在この結果の一部を専門誌に投稿中である。
2: おおむね順調に進展している
1)交感神経活動と貧血の関係、2)慢性心不全における尿酸値と交感神経活動の関係、3)交感神経活動と体重推移との関係 などをこれまで集積したデータからまとめるなど、これまで行われていない検討・議論を展開しており、おおむね順調に進展していると考えることができる。
引き続き、慢性心不全患者におけるリハビリテーションモデルの構築を進める。次年度は上記研究成果を足掛かりにして、MSNAと体重推移との関係をさらに詳細に解析していく予定である。
旅費として使用した金額が予定よりも少なかったため。
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 4件)
Circ J.
巻: 83 ページ: 164,173
10.1253/circj.CJ-18-0519.