研究課題
連続血圧・血行動態測定アドバンスドシステム(Finapres NOVA)の利用方法を習得する目的で、取扱業者を招聘し指導を受けた。また、健常成人に対し、立位支援ベッドによる起立時の連続血圧測定を行い、中心血行動態(CO:心拍出量、SVR: 体血管抵抗)に関するデータの取得が可能であることの確認を行った。日本および海外における、移植分野における最近の知見を得る目的で、第54回移植学会総会および、第36回日本移植研究会に研究分担者の高尾恒嗣を参加させた。手術手技、手術実績および手術機械などに関する報告がほとんどであり、術後リハビリテーションに関する報告は数例にとどまることが理解できたため、本研究の重要性を認識することができた。健常成人に対し、立位支援ベッドによる起立時の肝血行動態を超音波エコーにより評価し、測定方法の確認と確立、および測定可能であることの確認を行った。術後の測定場所となる外科系集中治療室において、立位支援ベッドが利用できるかの確認をシミュレーションを通して行った。最適な超音波エコー装置の選定のために、CANON製およびTOSHIBA製の機器について評価精度を比較し、CANON製を利用することとした。