当該研究は、磁気刺激を用いた神経筋機能計測と超音波エラストグラフィを用いた機械的特性計測を統合した新規的な膝関節屈筋の力発揮能力評価方法を開発することを目的とした。我々は経皮的磁気刺激を用いて坐骨神経を刺激し、膝関節屈筋の神経筋機能を定量的に評価する新規的な方法に取り組み報告している。この手法に加え、筋の機械的特性についても統合して評価することで新規的な力発揮能力評価を行う研究である。 2022年度は、これまでの年度から継続し、神経筋機能計測方法と機械的計測方法についてそれぞれ検討を継続し、健康な対象者と下肢に傷害の既往を有する対象者に対して実験を継続した。特に神経筋機能計測方法について、詳細な計測方法を行う実験を継続してデータ計測を行った 研究機関全体を通じて、膝関節屈筋の力発揮能力評価として神経筋機能計測を重点的に実施した。磁気刺激を用いた検討と筋内の活動部位差を運動課題中に実施することで、詳細な表面筋電図検討を行うことによる新規的評価方法につながる基礎的情報を整理した。
|