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2018 年度 実施状況報告書

他者との関係継続の予期が顔認知に及ぼす影響―fMRIを用いた基礎的検討―

研究課題

研究課題/領域番号 18K10787
研究機関首都大学東京

研究代表者

宮本 礼子  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (70404944)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードMRI / ネットワーク解析 / 顔認知 / コミュニケーション / 関係継続予期
研究実績の概要

顔からの第一印象は対人関係において非常に重要な要素である.第一印象の形成には,印象を形成する側の他者との関係意識の違いが影響しているのではないかと考えられる.初対面時の相手では,関係継続の予期が対人関係の重要性を高め,対人コミュニケーションに違いを及ぼすことが明らかになっているが,こうした行動パターンの違いを生じる背景に,脳活動のどのような相違があるのかについては,まだ十分に明らかになっていない.
本研究は,初対面の相手に対する対人関係継続予期の有無による脳活動の違いを明らかにすると同時に,性格特性と安静時における脳機能的結合(functional connectivity)を詳細に分析し,コミュニケーション基盤となる対人関係処理ネットワークを推定することを目的とする.初年度である2018年は,以下の4点に取り組んだ。
1)外国人の顔データを用いた予備研究データを再解析し,1件の学会発表を実施
2)顔画像に用いるサンプルデータを、複数のデータベースをもとに選択
3)統計とプログラミングの基本講習を受講することにより,統計解析およびプログラム構築に必要な基礎知識を収集
4)connectivity analysisに使用するソフトウェアとその使用方法について,チュートリアル講習に参加して基礎知識を収集

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

(理由)
所属機関の若手研究者海外派遣制度を利用し,およそ5か月間スウェーデンのカロリンスカ研究所に赴任していたため,物理的に所属機関のMRIを操作したり,専用のソフトを用いたプログラム構築が困難だった.
ただし赴任中も検討可能な範囲では作業(顔データベース検索やソフトウェア・解析の基礎知識の蓄積)が進んでいたため,「やや」遅れているという判断とした.

今後の研究の推進方策

今後は,顔データベースの契約締結後に,①課題に用いる顔データの選定,②データを用いた実験課題の作成 ③課題を用いた予備実験の実施 ④予備実験の結果をもとに修正課題を作成 ⑤本実験の実施
の手順で実験を進めていく予定である.作業進捗ペースにより,国内外での学会発表にエントリーしていく予定である.

なお実験課題は,課題を教示の通りに行えていたかを確認する目的で,パフォーマンスを測定できるようプログラムを構築していく。

次年度使用額が生じた理由

物品費が予想よりも多くかかった一方,計画がやや遅れたため人件費がかからなかった.その結果,わずかに予算が余ったと思われる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The effect of anticipation of an ongoing connection with others on brain activity of neural face recognition.2018

    • 著者名/発表者名
      Reiko Miyamoto, Misaki Kurusu
    • 学会等名
      12th World Congress of the International Society of Physical and rehabilitation Medicine(ISPRM2018)
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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