近年、運動をすることにより様々なマイオカインが分泌されていることが知られるようになった。しかしながら、どのような物質がどの細胞から分泌され、どのような働きをしているかまだわかっていない。本研究は、この現象は我々が提唱してきた筋線維の物理的な膜損傷とその損傷部からのマイオカインの分泌現象であることを明らかにしつつある。運動により分泌されたマイオカインはFGF2を中心としたサイトカインであり、他の細胞に伝達する機構があることを示した。運動が健康維持につながることを細胞生物学のレベルで解明する研究である。
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