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2020 年度 研究成果報告書

ブラウンアディポカインをターゲットとした新規運動効果の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 18K10824
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関杏林大学

研究代表者

櫻井 拓也  杏林大学, 医学部, 講師 (20353477)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード褐色脂肪組織 / ブラウンアディポカイン / 肥満 / 運動トレーニング
研究成果の概要

本研究では、褐色脂肪組織(BAT)から分泌されるブラウンアディポカインに焦点をあて、運動トレーニング(TR)や肥満による影響を検討した。HB2褐色脂肪細胞から分泌されるガレクチン3 (Lgals3)やLgals3 結合タンパク質(Lgals3bp)の遺伝子発現が、肥満マウスのBATで上昇し、TRはそれらの発現増加を有意に減弱させた。一方、HB2細胞にLgals3を過剰発現させると脂肪合成が高まり、Lgals3bpを過剰発現させるとミトコンドリア量が減少した。TRは肥満によるブラウンアディポカインの発現異常を減弱し、Lgals3とLgals3bpは褐色脂肪細胞の分化に関わることが推測された。

自由記述の分野

運動分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

BATは成人での存在が確認されて以来、肥満・2型糖尿病発症に関与することなどが報告され、現在、非常に注目されている。しかしながら、BATから分泌されるブラウンアディポカインについては運動の影響も含め不明な点が多い。本検討によって、肥満によって発現異常がみられるブラウンアディポカインが同定され、運動がそれらの発現異常を減弱することが明らかになった。さらに、BATにおけるLgals3とLgals3bpの機能が解明された。これらの結果は、肥満・生活習慣病の予防・改善に対する新たな運動効果を示唆する重要なものであると思われる。

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公開日: 2022-01-27  

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