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2019 年度 実施状況報告書

スポーツツーリズム参加人口拡大にむけたスポーツツーリストの理解

研究課題

研究課題/領域番号 18K10825
研究機関國學院大學

研究代表者

備前 嘉文  國學院大學, 人間開発学部, 准教授 (80584804)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード制約 / 交渉 / レジャー活動 / スポーツイベント / スポーツツーリスト
研究実績の概要

2019年12月8日に開催された奈良マラソン2019の参加者を対象にオンラインでアンケート調査を実施した。RUNNET(インターネット申し込み)にてエントリーしたランナー(15,448
人)を調査対象として調査が行われ、3,181票の回答を得た。そして収集したデータのクリーニング(外れ値および回答を中断している回答の削除)を行ったところ、有効回答は2,591票となった。
今回の研究の目的は、宿泊を伴ってスポーツイベントに参加するスポーツツーリストの参加行動を明らかにすることであることから、宿泊を伴って参加したランナーのうち、居住地の郵便番号が得られた697名についてさらに詳しくみたところ、500名(71.7%)が近畿地方以外の都道府県からの参加者であった。すなわち、参加者の約3割がスポーツツーリストであったことがわかる。兵庫県から参加の86名と大阪府からの参加の61名も宿泊を伴って参加していたが、近隣の都道府県から参加したランナーの大半は日帰りでの参加であった。一方で、奈良県内の宿泊施設に宿泊が548名(21.2%)、友人・知人宅に宿泊が109名(4.2%)、大阪府内の宿泊施設に宿泊が50名(1.9%)と全体の約3割が宿泊を伴って参加していたことも明らかとなった。
そして、スポーツツーリストがスポーツイベントへの参加を検討するにあたり日頃から行っている取り組みについて質問を行ったところ、マラソン大会に宿泊を伴って参加するスポーツツーリストは日帰りで参加するランナーよりも、大会に参加するにあたり宿泊費や交通費などの費用面や移動の時間がかかることから、日頃からマラソン大会への参加を意識した生活を送っていることが明らかとなった。
調査で得られたデータを用いて論文の執筆を行い、同志社スポーツ科学研究への掲載が決まっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた調査は終了し、取得できたデータを用いた論文の執筆までは終わっているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で発表を予定していた学会がキャンセルになったことや、関係者を交えての検討会は開催出来ていない。可能であれば、今年度に実施したいと考えている。

今後の研究の推進方策

進捗状況の欄でも記載したように、研究成果の発表と関係者を交えての検討会を今年度中に実施する予定である。しかしながら、新型コロナウイルスの状況によって、当初の予定を変更せざるを得ない可能性もある。

次年度使用額が生じた理由

調査によって取得した結果についての検討会および学会発表を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、実施予定だったものがキャンセルとなったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 都市型市民マラソンにおけるスポーツ消費者行動:奈良マラソン2019 の参加にあたりランナーが感じた制約とその解消行動2020

    • 著者名/発表者名
      備前嘉文, 二宮浩彰, 胡 威, 徐 嘉楓
    • 雑誌名

      同志社スポーツ健康科学

      巻: 12 ページ: 印刷中

    • 査読あり

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公開日: 2021-01-27  

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