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2021 年度 実施状況報告書

筋力トレーニングに伴う動脈硬化機序の解明-動脈粘性の役割に注目して-

研究課題

研究課題/領域番号 18K10826
研究機関国士舘大学

研究代表者

河野 寛  国士舘大学, 文学部, 准教授 (40508256)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード動脈粘性 / 動脈コンプライアンス / 動脈スティフネス / 筋力トレーニング
研究実績の概要

筋力トレーニングによって動脈粘性が高まるかどうかについて,エビデンスレベルを高めるために,筋力トレーニング実施群のサンプル数を増やすことを目的として,横断研究を追加する予定であった。しかしながら,COVID-19の感染拡大を受けて,すべての実験を中止せざるを得なかった。
また少しでも研究速度を高めるため,本研究の根幹である動脈粘性の分析について,新システムを構築した。具体的には,頸動脈の血管径を自動分析するソフトの開発を行った。これまでの動脈波形を分析するシステムでは,分析に多くの時間を要するため,その時間を削減する必要があった。今回構築したシステムでは,エコー画像における血管を含む組織と血液のコントラストを利用して血管壁を追従する方法を採用した。これにより,分析時間が30%短縮できるようになった。新システムの妥当性を検証するために,これまでのデータの再分析を実施している途中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

VOVID-19の感染拡大によって実験の実施が難しい状況であるため,十分なデータ取得が困難になった。

今後の研究の推進方策

今後は感染対策を重ねて,筋力トレーニングを実施している若年男性の動脈粘性,動脈コンプライアンスおよび動脈スティフネスを測定し,筋力トレーニングに伴う動脈硬化の機序の解明を進める。現在,陸上投擲選手や再開された学内のフィットネスジムに通う筋力トレーニングを日常的に行う学生などのリクルートを行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の影響により,予定通りの実験ができなかったため,研究計画を一部変更して,動画分析用のソフトの開発をするためにその他の支出を多くした。またこのソフトの活用により,超音波の動画分析のスピードが増し,令和4年度に実験予定の対象者の分析がスムーズになると予想される。令和4年度においては,実験を実施することで被験者への謝礼が発生する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 一過性のラジオ体操が柔軟性,体温,血中乳酸濃度および動脈硬化度に及ぼす影響 -ラジオ体操第一および第二の比較-2022

    • 著者名/発表者名
      河野寛,小池杏樹,熊田恵,橋本香澄,藤井美穂,藤田千波,前田結衣,松尾文菜
    • 雑誌名

      初等教育論集

      巻: 23 ページ: 109-118

  • [雑誌論文] Greater Arterial Wall Viscosity in Endurance-trained Men2021

    • 著者名/発表者名
      Kawano H, Asaka M, Yamamoto K, Gando Y,Konishi M, Sakamoto S, Miyachi M, Higuchi M.
    • 雑誌名

      Eur J Appl Physiol

      巻: 121 ページ: 2219-2228

    • DOI

      10.1007/s00421-021-04686-5.

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2022-12-28  

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