研究課題
基盤研究(C)
長距離選手は椎間板変性の発生頻度が非競技者よりも低いことが明らかになった.(2) ランニング習慣がない場合は8km/hのランニングが必ずしも腰椎椎間板に好影響であるとは限らず,ランニングフォームも椎間板変性に関係する可能性が示唆された.(3) 8km/hのランニング中の前後方向の加速度は腰椎の屈伸方向となるため,L4/L5椎間板のT2値に最も影響を与えた可能性があると考えられる.
スポーツ医学
ランニングが腰椎椎間板に与える影響について統一した見解は得られていない.本研究では長距離ランナーに椎間板変性の発生が少なかった.さらに,ランニング中に腰部の前後方向の加速度が大きいと腰椎椎間板の水分量が一時的に増加する可能性が示された.そのため,本研究を発展させていくことで,椎間板変性の予防に貢献できる可能性があると推察する.