本研究立案の段階でバスケットボールの国際大会のゲーム分析を行っている先行研究を調べてみると,多くの研究は成年を対象としており,育成年代を対象としたものは少ないことがわかった.また,女子を対象とした研究は成年であっても数が少なく,育成年代を対象とした研究はほとんど見られないこともわかった.それに加えて,ルール変更によりゲームの構造が変容することがトップレベルの成年男子で報告されているが,先行研究は2010年に行われた大幅なルール変更以前に行われたものばかりであった.本研究では,これら先行研究において不足していた知見を得ることができた.
|