研究課題/領域番号 |
18K10841
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
永澤 健 畿央大学, 健康科学部, 教授 (80390566)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | ストレッチング / 運動療法 / 運動処方 / 糖尿病予防 / 血糖コントロール / 食後血糖値 / 動脈硬化 / 動脈伸展性 |
研究成果の概要 |
食後の血糖値上昇抑制に効果的なストレッチングの処方条件を探り,食後の血糖コントロールのために,習慣的に実施可能なストレッチングプログラムを開発することを目的とした.本研究の結果,短時間の座位姿勢の静的および動的ストレッチングによって,食後の血糖コントロールの作用が期待でき,痛みが生じ始める強度まで筋を伸長させることで,食後の血糖値低下作用が得られることが示唆された.さらに,下肢の筋群のみを対象にした静的ストレッチングには,食後の血糖値を低下させる作用があることも示された.一方,本研究で実施した短時間のストレッチングには,動脈伸展性に対する急性の改善効果が確認できなかった.
|
自由記述の分野 |
運動生理学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下肢を中心とした大筋群を対象にして,痛みが生じる強度まで筋を伸長させるストレッチングを食後に短時間(10分程度)実施すると,食後の血糖値上昇が抑制されることが示された.ストレッチングは関節への負担が少なく,低強度の運動であり,身体に大きな負荷をかけずに実施できる利点がある.運動制限のある高齢者や有酸素性運動の実施が困難な低体力者でもストレッチングは実施できることから,本研究成果が適用できる対象者の範囲は広い.さらに,ストレッチングは食前・食後などでも手軽に実践できることから,習慣的に実施可能な糖尿病運動療法のプログラムとして,ストレッチングの活用が期待できる.
|