• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

生活習慣病における運動療法指標の創出

研究課題

研究課題/領域番号 18K10876
研究機関川崎医科大学

研究代表者

中西 修平  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (70372183)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード運動療法 / 2型糖尿病
研究実績の概要

研究代表者は本研究の開始および遂行に当たり、平成30年度に、当該研究を川崎医科大学倫理委員会に諮り、承認を受けた(「2型糖尿病治療における運動療法のためのウェアラブルデバイスを用いた新規指導法の探索」承認番号3125)。
また研究代表者は、平成30年度に、本研究計画書内にも記載のある2型糖尿病患者の運動療法に関するパイロット研究を完了し、論文化した(Nakanishi S, et al. Effect of mild exercise on glycemic and bodyweight control in Japanese type 2 diabetes patients: A retrospective analysis. J. Diabetes Investig. 10, 104-107, 2019)。このパイロット研究は、本研究課題の着想を得た重要な研究であり、その成果として、2型糖尿病患者に対する運動療法は、その強度がたとえ軽度であってもHbA1c改善に貢献し得ること、食事療法との併用でHbA1c改善および体重減少に貢献し得ることを示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成30年度の実施計画は、①糖尿病診療における運動状況の把握とモニタリング、②抗肥満と歩行速度維持を目的とした運動療法の包括的介入、である。
本実施計画に沿い、研究代表者は平成30年度に川崎医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科外来に通院中の2型糖尿病患者に対し身体活動量の質問票を配布し、患者の運動療法の把握に努めている。現在1099名分の回収およびデータ入力を完了した。現在も回収を継続している。
また、回答者の中から現在79名の活動量計保有者を抽出し、具体的な身体活動のモニタリングを開始した。同時に現在も患者の選定を進めている。
さらに、前倒し請求ののち平成30年度内(3月)に購入した内臓脂肪計を用いて、患者の内臓脂肪レベルの測定を平成31年度より外来にて開始した。

今後の研究の推進方策

外来通院中の2型糖尿病患者の身体活動量質問票の回収は現在も続いており、更に情報は増えることが見込まれる。また、活動量計保有者も増加を見込んでおり、さらに内臓脂肪計はその測定が簡便であったことから予想以上にデータ収集効率が良く、相当数の対象者のデータを入手できると考えられる。したがって、「現状(質問票)」、「指導(活動量計モニタリング)」、「効果(内臓脂肪量)」すべてをデータ化する状況が整い、その関連を重層的に検討する環境が整った。引き続き現状把握、運動指導、効果検証を続けてゆく。

次年度使用額が生じた理由

当該研究は内臓脂肪計一式の購入が必要であるが、当該年度の直接経費で不足を生じたため、第一回前倒し請求を行い、その不足を補った。最終的に112880円の残額が生じたが、付属消耗品の購入等で使用する計画である。

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi