視覚障害者に対して体の動きやその動きにより発生する力を音に変換し、訓練に応用することで、より優れた訓練法を検討することが全体の目的であり、初年度に当たる当該年度では、視覚障害者と晴眼者の動きを比較し、視覚障害者の動きにはどのような特徴があるかを探る実験を開始した。 当該年度に実施した研究の具体的内容は、倫理委員会からの許可を得て実験を始めたことである。先行研究を再確認しプロトコールを確定して倫理審査申請書を作成し提出した。新たに計測機器を購入し、それを現有機器と同期するように接続した。本実験では両機器が同期していることが重要であったため、実際にデータを取り、遅れがないことを確認した。また、データ収集を容易にするため、プログラミングを行い、予備実験を繰り返し行い、プロトコールが実現可能か、改善点はないか、確認した。その後、データ収集を開始した。数名の被験者からデータを得たので、分析用のプログラムを完成させ、データ収集方法に問題はないか、分析方法で改善は必要ないか等を確認した。 研究において、この段階はきわめて重要であるので、慎重に行っている。現在、分析結果を確認中であるが、大きな問題は見つかっておらず、今まで収集したデータを使用できると思われる。また分析用プログラムにも問題は見当たらない。 今後は上記の確認作業を終わらせ、データ収集を再開し、出来るだけ早くデータ収集を終わらせる予定である。
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