研究課題/領域番号 |
18K10900
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研究機関 | 日本女子体育大学 |
研究代表者 |
沢井 史穂 日本女子体育大学, 体育学部, 教授 (10245631)
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研究分担者 |
藤田 英二 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 准教授 (50506300)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 筋硬度 / Bモード超音波装置 / 筋力トレーニング / スタティックストレッチング |
研究実績の概要 |
令和2年度は、荷重超音波装置を用いて①疲労困憊に至る一過性の筋持久力トレーニング実施後の筋硬度の変化を検討するとともに、継続的な②筋力トレーニング並びに③スタティックストレッチング前後の筋硬度の変化を調べ、定期的な運動刺激がヒトの骨格筋の質に及ぼす影響について検討した。 ①若年成人女性を対象に、疲労困憊に至る一過性の上腕二頭筋の筋持久力トレーニング実施後の時間経過に伴う筋硬度の変化を検討したところ、トレーニング終了72時間後まで筋硬度の緩やかな上昇が観察され、72時間後に最も高い数値を示すという結果を得た。 ②若年成人女性を対象として、上腕二頭筋に対する定期的な筋力トレーニング(アームカール、1セット12回×3セット、3回/週×6週間)が上腕二頭筋の筋硬度及び筋厚に及ぼす影響を検討したところ、トレーニング後に筋厚は有意ではないが増加傾向を示し、筋硬度はトレーニング後に有意に高値を示したことから、筋の量が明らかに変わる前に筋の質が変わったと考えられた。 ③若年成人女性を対象として、ストレッチングボードを用いた下腿後部の長期的なスタティックストレッチング(30秒間/日×4セット×5/週×6週間)による腓腹筋外側頭の筋硬度の変化について検討した。6週間のストレッチング実施後に足関節の可動域は有意に増大したが、腓腹筋の筋硬度に有意な変化は認められなかった。つまり筋の長軸方向への柔軟性の向上が生じても、安静時における筋の短軸方向の変形量は影響を受けないことが確認された。 一過性及び継続性の筋力トレーニング実施が筋硬度に与える影響については、他大学に所属する共同研究者が、若年成人男性を対象とした実験研究を実施する予定であったが、トレーニング期間中にコロナの影響で大学への入校禁止措置が講じられることになったため、実験の遂行が中断してしまい、本年度の研究計画を終えることができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
他大学に所属する共同研究者が、若年成人男性を対象とした実験研究を実施する予定であったが、トレーニング期間中にコロナの影響で大学への入校禁止措置が講じられることになったため、実験の遂行が中断してしまい、本年度の研究計画を終えることができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度にコロナの影響で研究の遂行の中断を余儀なくされた「若年成人男性を対象とした継続的な筋力トレーニングが筋硬度に及ぼす影響」の研究を改めて実施し、若年成人女性を対象とした研究結果との比較を行う。その上で、3年間の研究成果を総括する。 また、研究成果を投稿論文や学会発表の形で公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度内に遂行する予定だった共同研究者のトレーニング実験がコロナの影響で中断せざるを得なくなったことから、次年度に改めて実施するための経費(被験者謝金、測定に必要な消耗品)を残す判断をしたため。最終年度の報告書作成費にも充てる。
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